中公文庫<br> 自分を憐れむ歌―テースト・オブ・苦虫〈7〉

中公文庫
自分を憐れむ歌―テースト・オブ・苦虫〈7〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 249p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122057241
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

正直者も馬鹿をみる。実際、人間は正直にしているとろくな目にあわない。苦虫の味を噛みつぶして進め!「君、ぜんぶ間違ってるよ。」「正直な嘘」「ロマンチックなうたを歌おう」「ぐしゃぐしゃの愚者」「猿にハンマーを与えたい」ほか、好調エッセイ集、第七弾。

目次

君、ぜんぶ間違ってるよ。
スロー人馬鹿山大凶
すきま風言葉の糸は蜘蛛の糸
アクチュアルな若獅子
正直な嘘
結局、逮捕かい
他人らしく生きる
もはやなにも信用できない
生涯一パンク確定
活力の空転〔ほか〕

著者等紹介

町田康[マチダコウ]
作家、ミュージシャン。1962年大阪生まれ。高校時代より町田町蔵の名で音楽活動を始める。97年に処女小説『くっすん大黒』で野間文芸新人賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞、2000年には「きれぎれ」で芥川賞を受賞する。01年詩集『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、02年「権現の踊り子」で川端康成文学賞、05年『告白』で谷崎潤一郎賞、08年『宿屋めぐり』で野間文芸賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ふう

28
テースト・オブ・苦虫2冊目。1冊まとめて読むと頭の中が町田氏でぐちゃぐちゃになります。確か昨年も暑い8月に「宿屋めぐり」を読んで、頭の中がぐちゃぐちゃでした。冒頭の『君、ぜんぶ間違っているよ』から、笑えて苦い内容ですが、ひょっとしたらけっこう深い?と、頷いていました。わたしはしごく平凡なおばさん(おばあさん?)。パンクとは無縁の生活ですが、なぜか町田氏の小説もエッセイも好きです。皮下脂肪のさらに下の深いところで共感できるような気がします。 2013/07/31

エリ本

5
他の方が語っている町田氏像を読むのが好き。けっして挙動不審ではないようだ。(当たり前か)格好いいとも。😄2020/09/22

kera1019

5
マクドで読んでたら思わず笑ってしまって女子高生のグループと目が合う。そのウチの一人がロンブー淳にソックリやった。 本でしか味わえない町田康の世界に感服。また読書が楽しくなりました。2012/12/06

vaudou

4
町田康によるエッセイ集第7弾。著者の雑事・茶飯事に関する着眼、洞察眼の鋭さはもはや名人芸の域。それでいて突如、爆発的な文章が連続することもありパンクでもある。空想と体験がごっちゃに語られる文体には妙な陶酔感があり、うっかり同調すると相当危険。つかのまおっさんの晩酌に付き合わされただけなのに、気づいたら宿酔の体。これは危険だ。2014/03/24

水色...

4
★★★★★はは、おもろ。町田康のアホを装った賢さに感服。大好きなこのシリーズも次回の8で終わるのか…。今から淋しい、感慨深い。(文庫派です)2013/02/24

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