内容説明
祖母が口にした「この子はブサイクだから」の言葉にとらわれ続ける昌子、太っていることをまるで気にしていないようにふるまう真理江、夫とのセックスレスに悩む由紀美―肌、年齢、体形、性、人間関係など“思い通りにならない自分”を抱えて生きる女たちの本音を、美容ジャーナリスト・齋藤薫が鋭く抉った連作短編集。
著者等紹介
斎藤薫[サイトウカオル]
女性誌編集者を経て美容ジャーナリストへ。女性誌において多数の連載エッセイを持つほか、美容記事の企画、化粧品の開発などで幅広く活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あつひめ
58
美容ジャーナリストの書く作品。美とは、内面も外面も合わせたものを言う…そして、たくさんの女性が様々なコンプレックスを抱えて生きているんだよ…どこかにあなたに似た人居ませんか?とでも言いたそうな内容で、人の心の瘡蓋を爪でカリカリ引き剥がすような痛さを感じながら読んだ。人にはたいしたことがなくても本人には大変なことってたくさんあるよね。でも、ムリにそのコンプレックスから抜け出せなんていっても余計に歪んだ性格になりそう。面白いという感想よりも、様々な人がいるから、言葉や態度は選ばないとと思った。2014/11/27
らむり
37
アラフィフ、アラフォー女子21人のコンプレックス短編集です。ほとんど些細なコンプレックスばかりで実感湧きませんが、「触れられない女」だけは、分かる気がします。2013/12/14
♡手嶋♡
13
幸せも綺麗も欲しい21人の女。21人の女性がそれぞれ持つコンプレックスを、各女性ごとに描いた21編。でも切り離されてなくて短編集というよりも、一つの小説を読み終えた感じでした。だいたいの登場人物の平均年齢が40才前後だったんだけど、やはり女は女!いくら私と年が離れてても共感できる所が何か所もあったし、まだ私には理解できんようなコンプレックスも、これから先の重要な参考として勉強になった!一番私に似てるなーと思ったのは化粧を落とせない女ですw彼女も40歳くらいだったけど、一緒の理由でした。つづき↓2016/10/12
美麗
4
外見から内面まで8割方コンプレックスでできてるような人間なので、21人ほとんど全員に共感してしまって苦笑いしつつ読了。小説として考えるとちょっとぬるいというかどの話も表面的で、そんなにうまくいかないよ、現実は甘くないよ、って思うことが多々あった。登場人物が繋がってるのは面白いけど、あともうひとつ心に残る仕掛けのようなものがあればよかったかな。…エッセイストにそこまで求めるのは酷か。さらっと読むぶんには何の問題もなし。2013/10/23
美登利
4
面白かったです。一つだけ、非常に自分にかさなる女の人がいました。2012/12/02
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- 和書
- おふくさん