中公文庫<br> 三浦老人昔話―岡本綺堂読物集〈1〉

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中公文庫
三浦老人昔話―岡本綺堂読物集〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 249p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122056602
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

死んでもかまわないから背中に刺青を入れてくれと懇願する若者、下屋敷に招じられたまま姿を消した女形、美しい顔に傷をもつ矢場の美女の因縁話など、しみじみとした哀話からぞくりとする怪談まで、岡っ引き半七の友人、三浦老人が語る奇譚十二篇に、附録として短篇二篇を添える。

目次

三浦老人昔話(桐畑の太夫;鎧櫃の血;人参;置いてけ堀;落城の譜;権十郎の芝居;春色梅ごよみ;旗本の師匠;刺青の話;雪見舞い;下屋敷;矢がすり)
附録(黄八丈の小袖;赤膏薬)

著者等紹介

岡本綺堂[オカモトキドウ]
1972年(明治5)東京生まれ。本名は敬二。元御家人で英国公使館書記の息子として育ち、「東京日日新聞」の見習記者となる。その後さまざまな新聞の劇評を書き、戯曲を執筆。大正時代に入り劇作と著作に専念するようになり、名実ともに新歌舞伎の作者として認められるようになる。1917年(大正6)より「文芸倶楽部」に連載を開始した「半七捕物帳」が江戸情緒あふれる探偵物として大衆の人気を博した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

113
日本の伝統の美を感じる文庫。旧仮名遣いが使われており、典雅な雰囲気を醸し出している。山本タカト氏によるカバー画と口絵も素晴らしい。岡っ引き半七の友人が語る江戸の人々の生き様。いずれの話も面白いのだが、「鎧櫃の血」が群を抜く傑作。日本のホラー最高傑作の一つではないかと思う。旗本が大阪に出かける時に持っていた鎧櫃から血が滲み出すのを始まりにして、恐ろしい出来事が連続して起こる。結末の説明のつかない怪異が本当に恐ろしく、夜に読んだので闇の中に引き込まれそうな気持ちになった。2016/07/17

はちてん

34
頗るつきで好きな綺堂。特にこの岡本綺堂読み物集は半七より再読しているかも。シリーズ4作カバーと口絵は山本タカト。半七老人の知己三浦老人の語る江戸と明治の境目、怪談めいた話やら。兎に角、江戸弁がいい!言い回しがいい!良すぎる!例えば「目あきの朝顔よろしく…」「鼬の道をきめては…」「とんだ三段目の師直ですが…」書き出したらきりがない。綺堂の文体の脈拍がビシビシ伝わって心地良い。綺堂に逢う度、妄想は膨らみ江戸の街に佇む。2015/06/06

HANA

24
江戸をこの中に封じ込めたような一冊。以前読んだ「鎧櫃の血」が印象に残っているために怪異談かと思っていたが、そのようなものは二つくらいで後は市井や大名屋敷における様々な出来事を記したものであった。全編いずれも面白かったが、やはり好みに会うのは怪異談である「鎧櫃の血」と「置いてけ堀」。他にも贔屓役者の違いが悲劇を呼ぶ「権十郎の芝居」や、吹いてはいけない曲を吹いた侍の身に起こった出来事を語る「落城の譜」、死んでもいいから刺青を入れろという男の話「刺青の話」等、兎に角バラエティに富んだ内容であった。2012/06/27

澤水月

22
岡っ引き半七の友人で見聞広い大家が記者に語る本書。鎧櫃の血、落城の譜、矢がすり等々、どれも美食と性と武家町人の実態と建前など幕末の記憶色濃い人々からの丹念な取材伺える。戦の法螺貝吹くためだけの家系あり秘伝とは未知だった。怪談奇談よく読むくせに今頃ハマる綺堂、高校くらいから読んでいた泉鏡花と生年1年しか違わず没年同じ同時代人とは。鏡花は明治、綺堂は江戸の印象が勝手に強かった。驚くほど自分が今棲んでる地が舞台なのも意外、勝手に日本橋や上野あたりと思ってた。大久保がツツジ名所で人形とともに有名だったのも知らず2018/09/06

usarlock

22
岡本綺堂読物集1巻。半七捕物帳に登場する三浦さんが語る12の昔話と附録2つを収録。怪談モノを読もうと手に取ったのだが、普通の昔話を集めたものだった…。辛うじて怪談と言えるのは「鎧櫃の血」と「置いてけ堀」で、どちらも怪しげな雰囲気を楽しめました。どの話もめでたしめでたしとはいかず、後味が悪いものが殆ど。以前に読んだ2巻と4巻に比べるとインパクトが薄かった気もする。他の巻も読んでみます。2014/08/13

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