内容説明
幼い頃に大叔父、原敬の養子となった奎一郎による、原敬の人物回顧。実子のいなかった原敬により、手許で育てられた著者が、正確な記憶と豊富なエピソードをもとに、家庭における父母の日常を通して、等身大の「平民宰相」を描き出す。
目次
五十回忌に
養子となる
将棋をさす
観戦列車
闘牛談
二人前の汁粉
二頭立ての馬車
徹夜ぎらい
護衛ぎらい
馬車から自動車へ
誘惑を退ける
「頭」を打つな
朝寝坊の真相
お説教
靴のシワ
元老まっぴら
きれいな札
洋服すがた
麦飯宰相
台所の奥さん
平民食堂
酒・煙草
へぼ落語
日記を書くとき
英国留学
北海道随行
強気弱気
洋行支度
船長招待
茶人づきあい
いつも使う言葉
横坐り
音聞山
書斎の本
風流の道
歳の市
揮毫ぎらい
その前夜
ロンドンで受け取った手紙
お高祖頭巾
無教育
平手打ち
納めの小言
東京駅
微妙なる電文
書画骨董
白粉焼け
そのひと
弱虫
すれ違い
爵位はごめん
著者等紹介
原奎一郎[ハラケイイチロウ]
本名・貢。1902年大阪に生まれる。幼少にして、大叔父・原敬の養子となる。21年慶応予科中退、英国留学。33年帰国。40年同盟通信社(現在の共同通信社)へ入社。46年退社。小説・評論などを手がける。50年に『原敬日記』を乾元社から公刊、51年毎日出版文化賞を受賞。83年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金目
4
原敬の息子(養子)による回顧エッセイ。没後50年で書かれたそうなので、今からちょうど50年前の本。原敬の生涯と業績を調べている最中なので、大変面白く読ませてもらった。政治家も家では普通の家庭人だったのは当たり前だけど、いちいち「あれは西園寺内閣で内務大臣になった頃」とか入るのが楽しい。演説は苦手だったと言うけれども、「闘牛談」なんかは講釈師さながら。後半は母親や周囲の人の思い出も。「花菱主人」や「爵位はごめん」のエピソードは、いずれ講談にしたい2022/01/27
bond
0
【魅力:★★★★★ 再読可能性:★★★★★】2014/03/16
駄目男
0
とにかくこの本にはあまり知られざる原敬の一面、それを間近で見ていた息子の証言だけに面白い。 先日、サザンライブの翌日、初めて藤沢から江ノ電に乗ったが原敬の別荘が当時腰越にあり、そのような件(くだり)など読むと、何か筆を止め呆然と思いに耽るような感慨になる。 2013/10/15
レフ
0
安倍議員が暗殺されたので、流れで読んだ。2022/07/30
ひでちゃん
0
原敬を人となりを知るには重要な証言。原敬日記を読む前に再度読み返したい