内容説明
念願の米仲買人となった吉左改め吉左衛門は、自分と同じく二十代で無敗の天才米相場師・寒河江屋宗右衛門の存在を知り、その大胆な取引に圧倒される。同じ頃、かつての奉公先・山代屋は若旦那の病や商いの失敗などで窮地に陥っていた―『早雲の軍配者』の著者が描く本格時代経済小説第三弾。
著者等紹介
富樫倫太郎[トガシリンタロウ]
1961年、北海道生まれ。98年に第四回歴史群像大賞を受賞した『修羅の跫』でデビュー。伝奇小説、警察小説、時代・歴史小説と、幅広いジャンルで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BlueBerry
25
相変わらず面白い。4も読みます。2013/08/08
財布にジャック
23
安心して読める3冊目でしたが、奥さんの実家のことが引っ掛かったまま次巻へ続くになってしまいました。心配です。2022/08/13
水無月
17
シリーズ第3弾。米仲買人となった吉左改め吉左衛門は能登屋の看板を掲げ地道に働いていたが、以前の奉公先の山城屋の思わしくない経営状態や加保の実母の病など心配事が増える。次巻用意しておいて良かった2022/05/06
ふぅ
7
2巻の終盤から能登屋吉左衛門として頑張っているが、3巻では周りの心配事が次々と吉左衛門を悩ませ、田沢屋主がいう「優しすぎる」まさにその通りで。でもだから吉左を応援したいんだなぁ。心配事持ち越してるからすぐに4巻へ。2019/07/17
紅羽
6
思えば読メに登録した頃に積んだままでしたが、ようやく読了。ようやく順調に滑り出した吉左衛門。ですがイナゴの件が後々どうなっていくのか、なにやら波乱の予感がします。2019/02/14