内容説明
「東京やなぎ句会」で永年“句道”に磨きをかけてきた滋酔郎こと江国滋が、もちまえの庶民気質と自由人の闊達な目を活かして語る、俳句とエッセイによる痛快社会戯評。紅白歌合戦、確定申告、タクシードライバー、押し売り電話、人事異動、いじめ…社会におこるさまざまな事象を、十七文字のフレームに鮮やかに切りとってみせる。
目次
執事願望
酒品方正
精神修養
宰相つつがなかりしか
名刺がわり
新国技館にて
辞め方の研究
福沢先生熱烈歓迎
申告前夜
神戸まで
新宿ぎらい
感覚の相違
わたし、偉人
新入社員諸君
押し売り電話撃退法
わたしの「ストロング・メディスン」
わたしの「クラッシック・ノート」
拝謁記
いやでもなんでも
悲観主義者の手記〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pirokichi
19
江國香織さんの『やわらかなレタス』に登場するお父様が魅力的だったので、そういえば本あったなあと本棚から未読だった本を引っ張り出した。昭和61年1月から12月まで『週刊朝日』に連載されたエッセイ。軽妙洒脱でユーモアがあって毒舌でちょっと時代は古いけど、とても面白く読んだ。香織さん姉妹も上の娘、下の娘として時々登場し我がことのようにうれしかった。文章の感じは全く違うけど、また何がと言われるとはっきり言えないけど、香織さんに受け継がれているものがあるなあと感じた。〈酔ひしれてぐらりと鰯むしりけり〉(滋酔郎)2022/03/12
みーふぃ
0
これもよんだはずだがクラス