内容説明
還暦を迎え、長年の見果てぬ夢であったエベレストを登頂に果敢に挑戦した、ある登山家の葛藤とその格闘の過程を、貴重な写真を交えて綴った魂の記録。巻末に登山家で作家の根深誠氏とのヒマラヤ・トレッキングに関する特別対談を付す。
目次
第1章 エベレストの頂上を目指す
第2章 遙かなるヒマラヤ
第3章 登山の準備に入って
第4章 ベース・キャンプへの道
第5章 試登―期待と不安
第6章 天と地の境、サウス・コルへ
第7章 残照に燃えるエベレスト
巻末特別対談―ヒマラヤ・トレッキングの現状について(宮原巍;根深誠)
著者等紹介
宮原巍[ミヤハラタカシ]
1934(昭和9)年、長野県生まれ。日本大学理工学部工業化学科、同機械工学科(二部)卒業。理研ビニル工業、千代田化工建設を経て、1966~68年、ネパール政府工業省家内工業局に勤める。この間、南極地域観測隊第四次隊、ヒマラヤ登山隊、グリーンランド遠征隊(隊長)に参加。68年、トランス・ヒマラヤン・ツアー社(カトマンズ)、69年、ヒマラヤ観光開発株式会社(東京)を設立。その後、ホテル・エベレスト・ビュー、ホテル・ヒマラヤ・カトマンズを建設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ichiro-k
7
山に魅せられていた著者が体力の衰えを感じる還暦を期に、憧れのエベレスト山頂を目指す。難易度の高い山行だが、想像したような過激なことは何も起こらない。本文にネパールを観光立国に・・・とあるので、安全第一なんだろうねぇ。野次馬の立場としては物足りないと思う一方、山行報告でも、紀行ガイドでも、ガイドブックでもない本が、文庫本になったのはナゼ?と疑問が涌く・・・・定年を迎えた山好き団塊世代の年金狙い?などと意地悪なことが頭に浮かぶ。そー言えば、著者はなんとかトラベルの関係者だったのね。2011/10/03
Tenouji
6
著者は、元山屋だが、しばらく離れていたとのこと。一般人なら、どこまで行けそうなのか、という参考にはなるかな。2018/03/24
あらん
3
美しいと思える光景を、自分はあとどれくらい見られるのかなと思いながら読み進めた。ネパールトレッキングぐぐってしまった。いつか行ってみたい。 それと、あの天国じじいが出てきてびっくり。素敵です。2020/05/05
yamakujira
3
ネパールに魅せられて移住、ホテルエベレストビューを営む著者は、還暦を迎えて募る想いを抑えきれず、世界最高峰に挑む。熱い思いは伝わるけれど、せっかく現地在住なのだから、動植物についてもっと丁寧な描写がほしかった。余談ながら、「世界の果てまでいってQ」というTV番組でイモトをサポートする貫田さんが登攀パートナーとして登場する。当たり前だけど若いねぇ。 (★★★☆☆)2014/02/27
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