中公文庫
虐待の家―「鬼母」と呼ばれた女たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 344p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122054981
  • NDC分類 369.4
  • Cコード C1136

内容説明

二〇〇三年、体重二十四キロまで痩せ細った中学三年生の少年が救出された岸和田事件。義母は、なぜそこまで彼を追いつめたのか。子を虐待してしまう女性の心象風景に迫るとともに、出所した母親たちが迎える「親子再統合」の問題等、様々な視点から「児童虐待」に迫ったルポルタージュ。

目次

序章 事件発覚
第1章 家族
第2章 裁判開始
第3章 面会
第4章 父と息子
第5章 「母親」という呪縛
第6章 疎外感を抱えて
第7章 それぞれの判決
文庫版書き下ろし 出所後の苦悩―「親子再統合」をめぐって

著者等紹介

佐藤万作子[サトウマサコ]
1951年和歌山県生まれ。東洋大学社会学部卒業。出版社勤務等を経てフリーライターに。家族や「見捨てられた人々」をテーマにしたルポルタージュを発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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三代目 びあだいまおう

253
自分的三大最悪最憎犯罪の一つ『虐待』15才の少年を餓死寸前まで追い込むなんてどんな?と怒りを予感し読み始める。確かに怒りはあるが、どうもそれだけではない!納得も腑落ちも肯定もしないが、幾つもの歯車が不幸に噛み合い落下するように虐待へと進むプロセスがリアルで切ない!持論だか、親は子供を産んだ瞬間から『親年齢0才の初心者』子供の成長と共に親としての経験値を積む。そこには上下関係や支配関係、食わせてやってるなんて優位性はないと思ってる。感情をぶつけ合っても関係は対等。だからかな、やっぱうちの子素敵だもん‼️🙇2019/07/20

なお

26
中3の男児が餓死寸前で発見されるという残酷な事件。親の言いぶんと無責任さと、その親の親(被害者からは祖父母)との関係性がより絡まってこの事件が起こったと思う。2017/02/20

わむう

19
2004年に起こった岸和田中学生虐待事件のルポ。2019/07/31

19
「鬼母と呼ばれた女たち」というサブタイトルから、我が子を虐待したいろんな母親たちが出てくるのかと思いきや、ひとつの虐待事件のルポだった。驚いたのは、虐待の被害者が小さな子供ではなく、思春期の中3少年で、餓死寸前だったこと。親の愛を求めていたであろう少年の気持ちを考えると 辛くてたまらない。どうして次男のように食べなかったかなぁ~(>_<)2012/09/29

OKKO (o▽n)v  終活中

14
図書館 ◆15歳の息子を餓死寸前に追いつめそして廃人にした母親の公判と義母の面会録。。。なんだが、ダメ親とダメ息子の意地の張り合いがそもそもの原因なのだとこの本からは読めた。子供が複数いればいろいろなのが出てくるわな。逃げおおせたほうの息子、イヤな奴。つまり関係者全員がやな感じ。2011/06/29

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