中公文庫<br> 寛容論

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寛容論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 251p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122054240
  • NDC分類 192.35
  • Cコード C1110

内容説明

新教徒が冤罪で処刑された「カラス事件」を契機に、宇宙の創造主として神の存在を認める理神論者の立場から、歴史的考察、聖書検討などにより、自然法と人定法が不寛容に対して法的根拠を与えないことを立証し、宗教や国境や民族の相異を超えて、「寛容(トレランス)」を賛美した不朽の名著。

目次

ジャン・カラスが死に至った概要
ジャン・カラス処刑の結果
一六世紀における宗教改革の概要
寛容は危険であるか、またいかなる民族において寛容は許されているか
寛容はどうすれば許されるか
不寛容は自然法と人定法とに含まれているか
不寛容はギリシア人によって知られていたであろうか
ローマ人は寛容であったか
殉教者たち
誤った伝説の危険と迫害とについて〔ほか〕

著者等紹介

ヴォルテール[ヴォルテール][Voltaire]
1694~1778。本名フランソワ=マリー・アルゥーエ。1717年、摂政オルレアン公を風刺した詩の作者としてバスチーユに投獄される。1718年、悲劇「エディプス王」初演、成功を収める。1719年、決闘の罪で再投獄、イギリスに亡命。1734年、イギリス見聞報告の装いのもとに、フランスを批判した『哲学書簡』を刊行、直ちに発禁処分となる。愛人シャトレ夫人とシレーに逃亡、約十年間同地に滞在、学究生活を送る。一時、プロイセン王フリードリヒ二世に招かれたが、1759年以降、スイス国境近くのフェルネーに安住する

中川信[ナカガワマコト]
1930(昭和5)年、富山県生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。同大学院修士課程修了。お茶の水女子大学教授を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

matfalcon

50
実子殺しの容疑で父親が逮捕・処刑された「カラス事件」。狂信と差別意識の絡んだ冤罪事件の被告の名誉回復のために奔走したヴォルテールが、理性への信頼から寛容であることの意義、美徳を説いた歴史的名著。2019/06/01

イプシロン

42
『寛容論』と題されているが、語られるは「基本的人権」のなかでも重要な「思想・信条・信教・表現の自由」の重要さだ。そしてそれらが、人為法より上位である自然法(人間として生まれたことにより絶対に保証されるべき普遍の権利)であることを提唱したものである。かつまた、基本的人権の一部を成文化したことで、人権の世界史に燦然と輝く名著であるといって過言はないだろう。しかし具体的に人権の内容に触れている部分はそう多くはない。代表的なものなら銀色律といわれる「自分がしてほしくないことは他者にもしてはいけない」だとえいる。2019/11/06

松本直哉

18
ナント勅令廃止以後の、新教徒の存在の許されないフランス社会で、冤罪のために死刑になった新教徒カラスの弁護をすることが、どれほど勇気のいることだったか。いつでもスイスに亡命できるように国境近くに住んで、出版も匿名。強い中央集権のもとですすむ思想信条の均質化への圧力に身を賭して抵抗した。風刺も批判も、社会的弱者ないし少数者の側に立って初めて意味を持つ。ロマ人の赤ちゃんの遺体の埋葬拒否のニュースにふれて、現代のフランスの弱者のことを考えた。そしてこの国の弱者のことも。2015/01/11

吟遊

13
ヴォルテールが主に宗教的な意味での寛容を力説した本。カラス事件という、カトリック狂信者による新教徒迫害をきっかけに書かれた。聖書の引用、古代ローマ時代の言行録、トルコの政治、ユダヤ人論など幅広く「寛容」の事例を挙げていくことで、古今、寛容の徳が重んじられてきたことを示す。『カンディード』のような風刺的、おちゃらけた様子は見られず、文体は抑制された進歩的知識人として簡潔明瞭である。2017/05/19

Francis

12
6年間積読していた本。この度猫町俱楽部の課題本になったのを幸いに読んた。カトリックの信徒の私には耳の痛い話ばかり。カトリックは斯様に頑迷なところがあり、プロテスタントを弾圧し同じ神様を信じる人たちを死に追いやった負の歴史がある。この本の「ジャン・カラス事件」の顛末とカトリック教会の罪を弾劾するヴォルテールの文章には簡単には反論できそうもない。ただ、ヴォルテールのような弾劾者がいたからカトリックの病弊が克服され第二バチカン公会議の改革をもたらしたのも確かなこと。異論に真摯に耳を傾けなければならないと感じた。2021/10/08

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