内容説明
古代、中世から現在に至るまで、カトリックが認定した様々な聖者の逸話を辿りながら、誕生の過程とシステムを分析する。神と人の間をとり結ぶ聖者が各々に果たす役割を論じつつ、民衆の想像力や祈りの意味を問い質す「聖者論」の決定版。世俗と宗教のかかわりを再考する好著、初の文庫化。幸せを招く聖者カレンダー付。
目次
第1章 聖者のいる風景(聖者のコミュニオン;万聖節 ほか)
第2章 聖者の世界(聖者のヒエラルキー;天使と聖者 ほか)
第3章 聖者のプロダクション(聖別の歴史;聖別の条件 ほか)
第4章 聖者と神秘家(神秘家の系譜;聖者と超常現象 ほか)
第5章 聖者のファンタジー(イエスに触れた聖者;聖セバスティアンの殉教 ほか)
著者等紹介
竹下節子[タケシタセツコ]
東京大学大学院比較文学比較文化修士課程修了。同博士課程、パリ大学比較文学博士課程を経て、高等研究所でカトリック史、エゾテリズム史を修める。比較文化史家・バロック音楽奏者。フランス在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Francis
11
10年間ぐらい積読していて、最近ひょっこり出てきたので読んでみたらとても面白かった。私もアッシジの聖フランチェスコを洗礼名とするカトリック信徒だが、聖者たちのことはほとんど知らないまま過ごしてきたのでとても参考になった。読んでいて聖者と聖者への信仰の力が行間から伝わってくる。もっとも私は冷静な質ゆえ、ちょっとついていけそうもない。現代日本にもこの聖者信仰に近いものはあり、例えば神社の御朱印集め、祝祭空間としての音楽フェス、最近あちこちで大混雑を極めている美術の展覧会…、などがそうではなかろうか。2019/05/25
AR読書記録
0
聖者の歴史,列伝,システム,現代社会における役割(位置づけ),聖者をめぐる宇宙が一望できる,大変濃い1冊.研究者であればここがスタート地点だろうけど,一般読者としてはこれでもう,聖者について知っておくべきことはほぼすべて学べると思うな.キリスト教が世界宗教となるための優れたシステムを持っているということも,これまで以上によくわかりました.2011/12/23
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