内容説明
年齢四十七、職業は週刊誌編集長。首相のスキャンダルを、オウム真理教の悪徳を暴いた働き盛りの男が「地雷」を踏んだ。脳卒中で右半身の自由を奪われ言葉を無くした。死の誘惑が胸をよぎりながら、「もう一度社会悪と格闘するまで死ねない」と決意。壮絶な闘病生活が始まった…。感動の手記。
目次
ある夜、脳が破壊された!
家族の名前が喋れない
地獄―社会との断絶、会社との断絶
「オウム」の恐怖
脳卒中患者の「リストラ」と「離婚」
競馬が身を助け、悪友が―
「復職率五パーセント」の憂鬱
捨て身の生還作戦
病院から出社してみた
ワープロが僕を助けた
歩けた!退院だ
“天敵”中曽根元首相の手紙
卑劣なオウムの紙爆弾
障害者の大先輩
踏切を渡る“恐怖”、職場に戻る“恐怖”
「瞼の父」は新聞記者だった
牙を剥いた「オウム」
新聞記者で生き、新聞記者で死にたい
著者等紹介
牧太郎[マキタロウ]
1944年、東京都生まれ。67年、早稲田大学第一政治経済学部新聞学科卒業後、毎日新聞社に入社。社会部、政治部、「サンデー毎日別冊」編集長等を経て、89年「サンデー毎日」編集長に就任。91年、脳卒中で倒れる。92年に職場復帰。97年、マスメディアとして初めてオウム真理教を追究した点が評価され日本記者クラブ賞を受賞。2002年、新設の毎日新聞専門編集委員に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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