出版社内容情報
現代日本で消滅しつつある職人の「手業」を「最後のひとり」をテーマに取材。「中央公論」連載に周辺事情の追加取材など大幅に加筆。職人の今を問う。
内容説明
現代日本で消滅しつつある職人の「手わざ」。消えゆく伝統工芸を「最後のひとり」をテーマにして取材した。12回にわたり連載された「中央公論」の記事に、その後の周辺事情を追加取材するなど大幅に加筆、修正し、「職人」と「もの作り」の今を問う。
目次
再生された手摺り花札―カルタ職人・松井重夫
鋳物の町の意地が残したベーゴマ―ベーゴマ職人・辻井俊一郎
子供たちの万能ナイフ「肥後守」―鍛冶職人・荒井良
「涼」を演出する江戸風鈴―風鈴職人・篠原裕
ガラスの中で時を刻む砂時計―砂時計職人・金子實
光輝く筆記用具、ガラスペン―ガラスペン職人・佐瀬勇
実用本位で作られる花巻傘―和傘職人・滝田信夫
持ち運び可能の箪笥、柳行李―柳行李職人・松野好成
天然素材の掃除用具、座敷箒―箒職人・永倉一男
魔法の焜炉、切り出し七輪―七輪職人・脇田又次
植物生まれの和の光、和蝋燭―和蝋燭職人・磯部亮次
著者等紹介
村上健司[ムラカミケンジ]
1968年、東京都生まれ。映像の専門学校を卒業後、制作会社を経てフリーライターの道に進む。専門分野は妖怪・不思議な伝承。日本各地を取材して雑誌に寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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love_child_kyoto
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職人という生き方に憧れました。2009/12/11
鬼喜來のさっと
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失われつつある熟練職人の手わざの記録となる写真の掲載が、表紙以外が小さなモノクロで、ほとんど掲載されていないので、文章からその業を想像するしかないのが難であろうか。妖怪張り子も手掛ける江戸張り子の職人さんの話は『季刊・怪』(角川書店)で読んだ記憶があり、ガラスペン職人さんが再注目されるきっかけとなった『週刊・サライ』(小学館)やテレビ放送など、いずれの品物も視た記憶があるものだけにオールカラーだったらなとも思う本である。2019/09/26
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