中公文庫
日本語の思考法

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  • サイズ 文庫判/ページ数 341p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122051249
  • NDC分類 810.4
  • Cコード C1181

出版社内容情報

論理的、直截的な日本語とは。『理科系の作文技術』の著者による、大胆かつ実際的な日本語論。言語をとりまくさまざまな場を考え、言語の問題を深く探っていく。

内容説明

「わかる」とはどういうことなのか。国際人を育てるためには。政治の世界にも蔓延する、言語能力の欠如とは―。婉曲、曖昧、敬語濫発、あいさつ・前置き・親切過剰ともいえる日本語の欠点と美徳を見つめなおす。『理科系の作文技術』の著者による、実践的な日本語論。

目次

言語技術教育に取り組む
日本人の言語習慣を考える
言語政策の確立を
「であろう」の背景
テクニカル・ライターの養成
日本語は変わりつつある
ことばのことば
まるのみ主義
オールマイティー
科学放送―ラジオとテレビ
受信型教育から発信型教育へ
大学生に「読み書き」を教えよう
“索引”につおて
要約のすすめ・反要約のすすめ
外国語と私
異言語コミュニケーション
文・理の気質をくらべる
国際人とはどんな人か
わかるということ
職業の選び方―大学生諸君に
書斎の設計
学術雑誌の未来像

著者等紹介

木下是雄[キノシタコレオ]
1917年(大正6)、東京に生まれる。41年、東京大学理学部物理学科卒業。名古屋大学助教授、学習院大学教授をへて、81年から同学長。学習院大学名誉教授。専攻、物理学。応用物理学会会長、国際光学委員会副会長、言語技術研究会座長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あんどうれおん

5
超ロングセラー『理科系の作文技術』の著者がいろいろな機会に書いた随筆。読みやすく分かりやすい文章がどこまでも展開されています。手元に置いて、数多くの訓示をときどき読み返したくなりました。良書です。2022/01/17

タカナとダイアローグ

5
大学教授Hさんが残していった本。自分では買わない本が得られる環境は良い。学生時代も手に取らなかったと思うけど、学生時代に読んでおけば良かった。事実と意見を分ける書き方を身につけ、〜であろう受け身文章を避ける事を心がけるだけでもライティングスキルが上がりそう。言語技術教育は必要。2020/12/03

ななえもん

2
数学と詩の対比が、面白かった。◎共通点は、どちらも「最小限のことば」で確信に迫ること。◎相違点は、言葉の使い方。数学では、ことばの意味はひとつだけ。対して詩はことばに情感と含意を背負わせる。 今までは数学が苦手だったけれど、思わぬ共通点が見つかったから、次は「数学ガール」でも借りて、その世界に触れてみようかな。2012/10/18

松本佳彦

1
『理科系の作文技術』の木下是雄によるエッセイ集。『作文技術』があまりに時代を超越しているのでわかっていなかったのだが、木下は学部を卒業したのが戦中の1941年! ということで時代背景はあまりに今と違っていたりもするけれど、それにしても物事の見方は「今風」だし、文体も率直さが美しさへと昇華していてよい。2023/11/11

DEN2RO

1
「理科系の作文技術」で著名な筆者の随筆集です。今後の日本社会にとって明晰な言語表現こそが必須であるとする立場から、日本語と日本人及び言語教育についての考えと実践が述べられています。物理学の話や私的なこと、またあまりに古い文章も含みますが、読みやすく示唆に富みます。2009/07/04

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