内容説明
サメ映画には無限の可能性がある。『ジョーズ』を超えること以外は―バカンスで賑わうビーチに、雪原に、宇宙に、時には便器の中からヤツは襲い掛かる!!A級からトンデモまで100作以上を紹介!
目次
1 1962‐1980(幻のサメ映画『チコと鮫』;いわく“『ジョーズ』より古いサメ映画”『ザ・シャーク』 ほか)
2 1981‐1990(イタリアン・ジョーズ『ジョーズ・リターンズ』;飛び出す3D『ジョーズ』展『ジョーズ3』 ほか)
3 1991‐2000(廃材アートのサメ映画『ジョーズ’96 虐殺篇』;サメ映画からの物体X『プロテウス』 ほか)
4 2001‐2010(復讐悲劇のサメ映画『シャーク・ハンター』;シャークアタック三部作の第三部『ディープ・ライジングコンクエスト』 ほか)
5 2011‐2020(スーパー・シャーク!!『シャーク・アタック!!』;水陸両用のサメ映画『ビーチ・シャーク』 ほか)
著者等紹介
知的風ハット[チテキフウハット]
1992年生まれ。サメ映画ライター、動画投稿者。2014年から日本国内では動画投稿者として初めてサメ映画を専門にした評論・告知・研究活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
75
「クジラ」の次は「サメ」というわけでもないが、図書館の新刊案内で見つけて早速読む。「ジョーズ」と「MEGザ・モンスター」くらいしか見たことないが、こんなに沢山のサメ映画があるとはビックリ。しかも、そのトンデモない飛躍ぶりは凄い。サメが海で襲うのは当たり前だが、地上で襲ったり、空から襲ったり、幽霊になって襲ったり、家で襲ったり…。さらに、多頭サメや、多生物との合体や、ロボット化したりと止まるところがない。怪獣映画のようにVSものも多い。竜巻で巻き上げられたサメが襲う「シャークネード」シリーズってのは見たい。2021/08/30
つーこ
31
自分好みの偏った読書にならないよう夫が選んだ本も全て読むようにしているが、その中でもこれが一番興味持てなかったな〜。そもそもサメ映画は『ジョーズ』と『MEG』しか観たことないからかもだけど、内容を読んで「こんな無茶苦茶な映画あり?」って作品ばかり。え?ジョーズが復讐?とか、幽霊??とか。まあ、こんなにサメ映画があることには驚いたし、それを1冊にまとめたってだけで、サメ映画好き(そんな人がいるのかな〜?)にはありがたいのかな。2021/12/26
サケ太
24
サメ映画って本当に全く見ていなかったが、これには驚いた。数の多さに。『ジョーズ』だけではない。珠玉の作品から、B級映画まで。著者の評も楽しく読めたし、あらすじだけでも突っ込みどころが多い。情報量の多さにビビってしまうが、興味が湧いてくる。まず『海底47m』から始めるか。題名だけ知ってた『シャークトパス』がリメイク作品という知識も得た。2022/09/10
緋莢
17
YOUTUBEで映画紹介しているVtuber・浅井ラムの“内臓”でもある著者(人によっては、ニコニコ動画時代の メタルマンの人で馴染みがあるかも)によるサメ映画紹介本。2020年12月31日までに日本国内でソフト化されたサメ映画を中心に取り上げており、その数なんと100作以上!年代別に紹介されているので、映画の出来はともかくとして、初期の方はトンデモ系は少な目、サメが出る場所も大部分が海、稀に川や湖(続く2022/02/06
のれん
17
一部でニッチな人気を誇るサメ映画ライター「知的風ハット」による、恐らく世界唯一のサメ映画のまとめ本。 著者はまごうことなきシネフィルであり、その造詣の深さが映画の解説に響く。シーンの手抜き一つとっても、どこから流用しパクったのか、制作者の意図を読み解き、自らの視点を交えた評論を下す。 ここまで真面目にサメ映画を鑑賞した者がいるだろうか。著者の努力と手抜きと人間臭さ全開の低予算映画好きが見える。 愛すべきカオス本。低俗ならではの映画の魅力がここにある。これもまた面白さである。2021/07/26