中公文庫
ものがたり 唐代伝寄

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  • サイズ 文庫判/ページ数 237p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122050815
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

唐の時代に創作されてのち、多くの人々に愛され続けてきた悲劇、活劇、怪奇譚の数から選りすぐった十七篇の伝奇物語集。中国の古典をわかりやすく、より面白く語り直す「ものがたり」三部作完結。

内容説明

唐の時代に創作されてのち、多くの人々に愛され続けてきた悲劇、活劇、怪奇譚の数々。「枕中記」「杜子春」ほか、日本人にも馴染みの深い伝奇をふくむ、選りすぐりの十七篇。中国古典をわかりやすく、より面白く語り直す、「ものがたり」三部作完結。

著者等紹介

陳舜臣[チンシュンシン]
1924年(大正13)年、神戸に生まれる。大阪外語大学印度語部卒業。同校西南亜細亜語研究所助手を勤めるが終戦によって辞職し、家業の貿易に従事。1961年、『枯草の根』により江戸川乱歩賞を受賞し作家生活に入る。69年、『青玉獅子香炉』により直木賞、70年、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』により日本推理作家協会賞、71年、『実録アヘン戦争』により毎日出版文化賞、76年、『敦煌の旅』により大佛次郎賞、89年、『茶事遍路』により読売文学賞(随筆・紀行賞)、92年『諸葛孔明』により吉川英治文学賞、93年、朝日賞、さらに95年、「作家としての業績」により日本芸術院賞をそれぞれ受賞する。日本芸術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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金吾

33
不思議ながら面白い話が多いです。「枕中記」や「杜子春」のような日本に伝わっている話のモトネタがどのような話なのか知ることで、感覚の違いを体感できるのも良かったです。2023/02/10

イプシロン

25
唐は国際国家である。遣唐使を送ったことから日本も多大な影響をうけたことは明瞭かと。阿倍仲麻呂などを思い浮かべるとよいか。「伝奇」というと物語と違った印象を呼ぶが、「小説」と思って読めばよいかと。実在の事件を脚色した話、夢物語、お伽噺や寓意性や頓知のきいた多彩な17篇を収録。物語の冒頭や結末でこのように読めるかもしれませんと記しているのは、いわば解説であり、読後すぐ物語の真意を伺える良さがあった。芥川で有名な「杜子春」、個人的には原作に軍配をあげる。「考」と「慈(愛)」どちらの徳が大かといえば……である。2015/12/10

Kira

20
図書館本。唐の時代に書かれた伝奇小説がストーリーとともにわかりやすく解説されている。興味深かったのは「杜子春」で、芥川竜之介の「杜子春」との比較が面白かった。2024/07/20

大阪魂

19
陳舜臣さん、「ものがたり」三部作2冊め。唐の頃の伝奇=妖怪とか仙人とか不思議話をいっぱい紹介。昔も今も中国も日本も妖怪変化は好きなんやなあーてか日本からの留学生が私費で買いあさって持って帰ってたから日本でも流行りだしたんかな。それが日本で脚色されて、違う物語になったものも面白かった…中国の「枕中記」と日本の能「邯鄲」、中国の「杜子春」と芥川の「杜子春」。とくに杜子春が声上げてしまうのが親と子でちゃうってゆうのはびっくり!!でもやっぱ人間の歴史を描いた「史記」ものがたりの方が好きかな。残るは水滸伝!楽しみ2018/06/02

たぬ

15
☆4 タイトルそのまんま、唐代の伝奇を17編集めたもの。その中では「杜子春」を芥川龍之介バージョンで知っていたのみだけど、実際に読んでみるとどこかで読んだことがあるような気がしてくるお話もちらほら。時代背景や作者を解説しつつ時には現代風なアレンジも織り交ぜて(とはいえ本作が書かれてからすでに40年以上が経っているので古いなーと感じる表現多々)とても読みやすい。人肉食と殺しすぎはもうテンプレ状態かしらね。2025/06/07

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