内容説明
傑作「築地明石町」の清方は、美術界にあって、ついに流派を立てなかった。新奇に流れず、保守に留まらず、しかも親しまれ愛される清雅な芸術と生涯を自らつづる回想記。幼少期より文展開設の明治末年まで。
目次
発端
鈴木学校
やまと新聞と芳年
少年時に見た芝居
大根河岸の三周
柴田是真とその一門
神田の学校
鷺流の狂言
年方先生に入門
円朝と野州に旅をした話〔ほか〕
著者等紹介
鏑木清方[カブラギキヨカタ]
本名・健一。明治11年(1878)、東京に生まれる。明治24年、十四歳で水野年方の門に入り、27年、早くも「やまと新聞」に挿絵の筆をとる。42年、第三回文展に「鏡」を出品して以来、文展に多くの大作を発表した。大正8年より帝国美術院展覧会審査員をつとめ、昭和2年、第八回帝展出品の「築地明石町」により帝国美術院賞を受賞。12年、帝国芸術院会員となり、19年、帝室技芸員に任ぜられ、29年、多年美術界につくした功労により文化勲章を受章した。昭和47年(1972)3月2日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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