中公文庫<br> 忘れられた日本

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中公文庫
忘れられた日本

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  • サイズ 文庫判/ページ数 229p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122048775
  • NDC分類 521
  • Cコード C1152

出版社内容情報

一九三三年から三年間、滞在した際の見聞記。桂離宮、伊勢神宮など代表的論考から禅、床の間など日本人の心象・季節感まで幅広く語る。〈解説 斉藤理〉

内容説明

ドイツの世界的建築家タウトが一九三三年から三年間、日本に滞在した際の見聞記。桂離宮、伊勢神宮、床の間とその裏側から日本の農家、心、禅、いかものといんちき、げてものかハイカラなどについて日本人の心象・季節感まで幅広く語る。日本文化の再評価に大きく貢献したタウトの遺稿を知己であった訳者が再編集した珠玉の論考集。

目次

日本美の開顕(私は日本建築をどう見るか;桂離宮;伊勢神宮;日本建築の世界的奇蹟;日本の農家)
日本文化の形相(日本の心;禅;単純のなかの豊富;床の間とその裏側;いかものといんちき;げてものかハイカラか)
日本の自然(日本の四季)
奈良

著者等紹介

タウト,ブルーノ[タウト,ブルーノ][Taut,Bruno]
1880‐1938。東プロシャのケーニヒスベルクに生れ、1909年、ベルリンに建築事務所を開いて前衛的な建築に携わり、特にジードルング集合建築について著名。1932年、ソ連の招きでモスクワ市都市計画に参加したが、十か月で辞任帰国、ナチスの迫害を逃れて1933年に来日、仙台および高崎で工芸指導に当たる。1936年トルコ政府の招きに応じ、アンカラの国立芸術大学建築科主任教授として赴任したが、イスタンブールで急逝した。享年五十九歳

篠田英雄[シノダヒデオ]
1897‐1989。千葉市生まれ。東京帝国大学哲学科卒業。1934年来、タウトと相識り、彼の没後、日本に関する諸著および日記の原稿をエリカ・タウト夫人から託せられたので、その整理と翻訳に当った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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nobi

60
桂離宮、伊勢神宮にしても、祇園祭、キモノの洗張りの様子にしても、彼の視線に同化してしまうみたいに、その叙述から情景がくっきりと浮かびあがってくる。色とりどりのキモノの布を張った沢山の張板、身動き取れない程人が押し寄せる祇園祭ではなく、通りに面した行燈を置いた部屋巡り等々。読み始めたら止められない小説のよう。建築家として構造的合理性云々も見極めつつ、日本の最も優れた建築の特質を捉える。多いのは素朴清澄浄潔清楚至純明朗開豁簡素醇化雅致といった形容(もちろん訳語)。断罪するのは派手、装飾過多…例えば日光東照宮。2021/06/05

kthyk

17
タウトは床の間を絶賛する。床の間が宗教との関係をまったくもっていないにもかからず、すばらしいプロポーションをもった「祭壇としての趣向」をもっていること、そのわりに徹底して簡素でありうること、古びてもなお綺麗(ラインハイト)であること、またその家や空間全貌の文化的集中をもたらしうるものになりえていることなどに、感嘆する。ここまではタウトならずとも、日本に来た多くの外国人が関心をもつものだろう。けれどもタウトはそのうえで、この床の間の裏側には何があってもかまわなくなっていることに驚いたのだ。ー>2020/12/13

ハイちん

9
ドイツ人建築家ブルーノ・タウトによる日本の見聞記。タウトさんはモノ好きな外国人などではない。『美』の追及に生涯をささげた感じの人で建築物に対するこだわりはすごい。これだけの美的こだわりがあれば美食倶楽部のメンバーになることもできるはずだ。日本の建築物の中では特に京都の『桂離宮』を称賛している。『ここに達成させられた美は、決して装飾的なものではなくて、実に精神的意味における機能的な美である。この美は、眼をいわば思考への変圧器にする。即ち眼は、見ながらしかも思考するのである』『桂離宮では――芸術は意味である』2016/08/25

かりんとー

5
桂離宮と伊勢神宮礼賛。日光東照宮はダメらしい。割と辛口。しかし的確。2019/10/16

一二三

2
面白い。文化や教育等、環境の全く異なる中で過ごしてきた人々にとって"日本"が如何様に見られているのかや建築について、への興味を持っていた私にとってこの本は大変幸運な出会いであった。論理的明確性、理性の虐殺、一尾の大魚、美の過多等、"日本"を多面的に表すユーモアと的確さを兼ね備えた言葉の表現も良い。古代ギリシアとも比較しており、別角度からも日本のことを考えられる。解説に書いてあるように、是非この書を手に取ってこの書に書かれている場所へ赴きたいと思う。2017/03/22

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