中公文庫<br> 修理―仏像からパイプオルガンまで

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中公文庫
修理―仏像からパイプオルガンまで

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  • サイズ 文庫判/ページ数 276p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122048744
  • NDC分類 502.1
  • Cコード C1195

出版社内容情報

日本中にあるさまざまな修理の技術と職人の姿を丹念な取材に基づいて紹介。30以上ある取材先の連絡先も掲載してあるので、実用書としても使える。

内容説明

使い捨ての時代が長く続いているが、物を直して使うというかつての日本の精神と技術は、いまでもきっちりと受け継がれている。書籍、眼鏡、靴等の実用品から古文書、茅葺き屋根、赤レンガ建築等の文化財にいたるまでの三十を越える日本各地の修理現場を徹底取材。修理店等の連絡先付き。

目次

第1章 実用品―大事に使えばちゃんと壊れる(書籍―修理中は耐火用金庫で保管される;眼鏡―常時一五〇〇ものフレームを管理する ほか)
第2章 伝統の技―時間を超えて生きている(刀剣の研ぎ直し―実戦による刀傷はそのままにしておく;桐箪笥―一〇〇年前のものでも削り直せば真っ白に ほか)
第3章 みんなが使う大きなもの―安全のために快適のために(神社―国宝、そして世界遺産を後世に残す仕事;赤レンガ建築―建て直すよりも高くつく文化遺産の修理 ほか)
第4章 レアモノと愛用品―この世にひとつの大切なもの(ライター―掌の炎、修理一筋に三〇年の人生;カメラ―国産メーカーの修理と「レストア・モデル」の生産 ほか)
第5章 変わったモノ―こんなふうに再生します(競輪用フレーム―上を目指す若手選手には頼もしい味方;リサイクル自転車―問題のないパーツも分解、清掃する ほか)

著者等紹介

足立紀尚[アダチノリヒサ]
1965年、兵庫県生まれ。明治大学文学部卒業。毎日新聞記者、高校教師をへて、ノンフィクションの執筆を始める。現代社会における身近で日常的なテーマを題材に、独自の切り口でまとめた手法のものが多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

19
ものを直しながら使うというパターンも増えてきた。高級品は直しながら長く使えるため、かえって得することも多いという指摘には、うなずけるものがある。修理の対象は、建築から小物まで実にさまざまだが、どれもその道の職人芸が光っている。こんな技術を身につけて生きられたら、それもまたいい人生なのかもしれない。基本設計を変更しないで、シンプルな構造にすることや、部品をいつでも供給できるシステムを確立することが、メーカー側に求められる基本姿勢だと思った。この点、工業製品は海外メーカーがよさそうに思えるのだが、果たして?2015/07/05

ジョニーウォーカー

11
「きこりよ、お前が落としたのは 金の斧か? 銀の斧か?」「女神様、違います。私が落としたのはそんな立派な斧じゃありません」 きこりは知っていました。目の前にあるピカピカの斧よりも、これまで人生をともに切り拓いてきたあのボロボロの斧こそ、自分にとって一番大切な物であることを。長年の酷使に耐え、手に馴染んだ、世界でただひとつの一本。その愛着はいくらお金を出しても手に入るものではありません。女神は堪忍したように微笑みました「ほら、お前の斧だ。壊れた所は直しておいたよ」 きこりは今、最高の宝物を手に入れました。2010/02/26

ハザマ

1
時計から神社まで様々なものの修理のプロフェッショナルの紹介。厳島神社の大鳥居が現在ので8代目とか全然知らなかった。面白かった。 2014/02/14

Riko

0
図書館で借りた2010/05/27

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