出版社内容情報
十七世紀フランスのさまざまな階層の生活、大奥を思わせる宮廷内の人間関係、政治、外交、戦没、宗教問題など、偉大なる王の時代そのものを見事に描き上げる。
内容説明
受刑者の子として監獄で生まれたフランソワーズ・ドービニエが、ルイ十四世とモンテスパン夫人の庶子の養育係となり、やがて王妃マントノン夫人として王の晩年三十年間を支えるに至る数奇な生涯を、緻密な時代考証と一人称の文体で生き生きと語る、大河小説の魅力あふれる疑似回想記。
著者等紹介
シャンデルナゴール,フランソワーズ[シャンデルナゴール,フランソワーズ][Chandernagor,Francoise]
1945年パリ近郊に生まれる。パリ大学、国立政経学院を経て69年国立行政学院を首席で卒業。最高行政裁判所調査官等を務める傍ら三児を育てる。テレビ番組でマントノン夫人に興味を持ち、三年半をかけ書き上げたという『無冠の王妃マントノン夫人』は、エリート官僚である現代の才媛が十七世紀の怪物的才女を描いた傑作であり、81年にフランスで出版されるや二つの文学賞を受賞、驚異的な大ベストセラーとなった
二宮フサ[ニノミヤフサ]
1926年東京生まれ。52年東京大学仏文科(旧制)卒業。現在東京女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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