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出版社内容情報
人生の楽しみと皮肉に満ちたモーツァルトの歌劇の世界へ。表題作他「魔笛」「ドン・ジョバンニ」。フィガロの結婚の前段、ロッシーニ「セビリアの理髪師」。
著者等紹介
里中満智子[サトナカマチコ]
1948年、大阪市生まれ。64年『ピアの肖像』により第1回講談社新人まんが賞を受賞し、16歳でデビュー。翌年、単身上京、漫画家生活に専念する。74年『あした輝く』などにより第5回講談社出版文化賞児童まんが部門賞、82年『狩人の星座』により第6回講談社漫画賞を受賞。近年はエッセイも手がける。漫画家協会常務理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クサバナリスト
11
村上春樹の最新作『騎士団長殺し』に登場する『ドン・ジョパンニ』のことを知りたくて、手っ取り早く、漫画で学習。名前しては良く耳にする『ドン・ファン』と同じでイタリア語・スペイン語の違い。表題作『フィガロの結婚』をはじめ、『魔笛』『セビリアの理髪師』の何れの作品もストーリーは知らなかったので、面白く読めた。2017/03/26
seraphim
10
マンガで読む、オペラの名作。モーツァルトの「フィガロの結婚」「魔笛」「ドン・ジョバンニ」、ロッシーニの「セビリアの理髪師」が収録されている。はずかしながらオペラに疎く、タイトルや一部の曲は知っているが、物語の内容までは知らなかった。「魔笛」が目的だったが、どのお話も面白かった。2014/04/18
ひと
9
唯一、生でオペラ鑑賞したのがNYシティオペラの『セビリアの理髪師』。その際に『フィガロの結婚』の登場人物が出ていることは聞いていたけれど、ストーリーまでは知らず、これでやっと二つが繋がりました。『セビリアの理髪師』のわかりやすさによるロッシーニへの感謝と、ロココ風の危ない官能劇を喜劇オペラとして創り出したモーツァルトの天才っぷりへの驚きを感じざるを得ません。『フィガロの結婚』も観て、両作品の世界観の違いを味わってみたくなりました。今回収録作品の中では、『魔笛』のストーリーに興味を持ちました。2017/07/15
Monsieur M.
7
モーツァルト4大オペラのうち3つに、「フィガロ」の前史に当たる「セヴィリアの理髪師」のダイジェストを添えて。ページ数が増えても「コジ・ファン・トゥッテ」も収録してほしかったなあ。このシリーズ、本当に良作。8巻で完結してしまったようだけれど、もっと書いてほしかった。「ばらの騎士」もないし……。2022/01/16
おぎゃ
6
良い。戯曲が本になってると読みにくくて頭に入らないけど、マンガなら読みやすい。また実際に観ると3時間くらいあって疲れるけど、これは短時間で読める。巻末の解説も充実している。2019/02/21