中公文庫
チンギス・ハーンの一族〈3〉滄海への道

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 437p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122048133
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

四代モンケの死後、弟アクリブカとの骨肉の争いに勝利したフビライは、西方戦線での大敗北、南宋との長期戦という状況の中で標的を日本に定める。

内容説明

四代モンケは西へと帝国の勢力を伸ばしていった。しかし四川親征の途中病死してしまうと、皇帝の弟であるフビライとアリクブカとの間で後継者争いが始まった。知恵と力で相続争いを制し、五代皇帝となったフビライだが、膨張したヨーロッパにまで及ぶ西方戦線の失敗と、長期にわたる南宋との戦いに苦悩する。その末に定めた標的は日本であった。

著者等紹介

陳舜臣[チンシュンシン]
1924(大正13)年、神戸に生まれる。大阪外語大学印度語部卒業。同校西南亜細亜語研究所助手を勤めるが終戦によって辞職し、家業の貿易に従事。1961年、『枯草の根』により江戸川乱歩賞を受賞し作家生活に入る。69年、『青玉獅子香炉』により直木賞、70年、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』により日本推理作家協会賞、71年、『実録アヘン戦争』により毎日出版文化賞、76年、『敦煌の旅』により大佛次郎賞、89年、『茶事遍路』により読売文学賞(随筆・紀行賞)、92年、『諸葛孔明』により吉川英治文学賞、93年、朝日賞、さらに95年、「作家としての業績」により日本芸術院賞をそれぞれ受賞する。日本芸術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

糜竺(びじく)

36
私の好きな直木賞作家、陳舜臣氏の長編歴史小説の第3巻です。基本、四代目モンケから五代目皇帝となったフビライ中心に描かれていました。二人は若い時には仲が良かったのですが、それぞれが色々と価値観が変わっていき、少し距離やすれ違いが生じていきます。また、周りの人間の思惑なども重なり、難しい関係になったり、近づいたりと、個人的な感想としては、どれだけ領土が広くなろうとも、やっぱり人間関係の本質的な問題は、どんな場合でも一緒だなと感じました。私としてはあまり無理に人を殺さず慎重なフビライに対し好感を持ちました。2018/04/03

イエテイ

1
チンギスの孫の世代ともなると人名がどんどん分からなくなる。モンゴル高原の人種は融合していくが、宗教の融合は難しい。モンゴルの殺伐とした習慣を変えてゆこうとするフビライ、けどそれは軍隊の弱さに繋がったりもする。2021/01/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/27387
  • ご注意事項