出版社内容情報
プッチーニ描く、異国情緒に満ちた「トゥーランドット」。母国へ去った夫を待ち続ける悲しき歌「蝶々夫人」。ボヘミアンを詩情豊かに描く「ラ・ボエーム」。
内容説明
三つの謎に答えられぬ者は斬首。美しくも冷酷な姫トゥーランドットに心奪われ謎解きに挑んだ王子カラフは…。
著者等紹介
里中満智子[サトナカマチコ]
1948年、大阪市生まれ。64年『ピアの肖像』により第1回講談社新人まんが賞を受賞し、16歳でデビュー。翌年、単身上京、漫画家生活に専念する。74年『あした輝く』などにより第5回講談社出版文化賞児童まんが部門賞、82年『狩人の星座』により第6回講談社漫画賞を受賞。近年はエッセイも手がける。漫画家協会常務理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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PAO
7
知人が『ラ・ボエーム』にチョイ役で出ることになったのでオペラ対訳を読む前に予習がてらマンガ版を読むことにしました。『蝶々夫人』の着物や庭の花々、『トゥーランドット』の服やアクセサリーがとても豪華に美しく描かれていてモノクロ版なのに色彩が見えるかのようでした。『ラ・ボエーム』では前の二作よりも細く弱い筆致を用いていて若いボヘミアンたちのわがままさと情けなさ、優しさがでよく描かれていると感じました。シリーズ物なので他のオペラ作品を読んでみることにします。おかげさまで本番を観に行くのが楽しみになりました。2018/09/05
ひと
4
やたら長いのと高額なのとで、なかなか馴染めないでいるオペラが少しでも身近になればと思い手に取りました。プッチーニの3作、蝶々夫人、トゥーランドット、ラ・ボエームが収められています。みんなストーリーは難しくないので、音楽の中で楽しんでみたくなりますね。個人的な好みはラ・ボエームでしたが、映画館METの再演でトゥーランドットが9月に観られるみたいなのでチケット入手したいと思います。次はロッシーニが気になっています。2017/06/28
Monsieur M.
4
娘をオペラ「ラ・ボエーム」に連れ出すことになり、彼女の予習用として購入した。一冊読んでの娘の感想は、「蝶々夫人の夫はひどい!私だったら絶対に離婚する!」だった(笑)。「そうだね、ピンカートンはひどいよね」と答えつつ、「娘が悪い男に引っかかりませんように。どうか、私以上には無理だとしても、負けないくらい彼女のことを可愛がって大事にしてくれる男性に出逢ってくれますように」と願ってやまない。親バカですね……(苦笑)。2015/09/30
mari
3
トゥーランドットってこんなお話だったんですね。分かりやすくて堪能できました。その上、何よりも表紙のイラストのトゥーランドット姫が美しくて本当に見とれる。このポスターが欲しいぐらい!オペラ聴いてみたい。2012/02/19
ももんが
3
オペラの勉強にと買い集めているこのシリーズですが、毎回そのわかりやすさやストーリーの面白さに感心します。里中満智子さんの絵に惹かれるのか、私が本を置いておくといつも子どもたちが勝手に持って行って夢中になって読んでいます。四年の息子やまだ漢字も読めない小一の娘がです。これを読んでいると馴染みやすいのでしょう。子どもなら通常途中で退屈になりどこかに行ってしまいそうなもんですが、私がオペラのDVD観ているとずっと一緒に観ています。いつか子どもたちと本物を観に行きたいものです。2011/07/14
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- 和書
- 殺人出産 講談社文庫