感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てん
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素材や印刷方法、モチーフ、画法などすべてにおいて新しいことに挑戦した139冊の私刊本を残した武井。一切儲けを作らずかかった経費を折半していたという。潔癖で几帳面で、職人気質(でもユーモアもある)彼が、自分より変人のことを書いた「名匠というもの」の抜粋。「名人が変人に見えるのはいわゆる常人の錯覚で、この変人こそは本当の人間だと言いたいのである。一つの事に命をかけて打込んでいる人、そういう人は往々にしてむしろ馬鹿に見えるといってもいいのである。(中略)名匠たちの本当の褒賞はやっぱり仕事そのものしかない」2012/01/09
もも
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愛書人行状記が身につまされるというか何というか。最初の刊行が昭和35年。また復刊してほしい。2012/01/09