出版社内容情報
「酒呑童子」の正体とは―酒呑童子伝説を読み解き、鬼退治の「物語」がどう混交し、影響しあって伝搬したかを推理・検証する。〈解説〉永井路子
内容説明
「鬼と呼ばれた何か」の正体とは―酒呑童子伝説を読み解き、平安時代から中世に至る、「鬼」と「鬼退治」の足跡をたどりながら、鬼退治の物語がどう混交し、影響しあって伝播していったかを推理・検証する・緻密な考察と軽やかな想像力が、読む者の知的好奇心を刺激する、「もうひとつの日本文化論」。
目次
第1章 酒呑童子の原像―京都と四角四堺祭
第2章 酒呑童子のふるさと―中国の小説・伝説に探る
第3章 竜宮城の酒呑童子
第4章 二つの大江山・三つの鬼退治―酒呑童子説話と聖徳太子信仰
第5章 伊吹山の酒呑童子
第6章 酒呑童子説話の成立
著者等紹介
高橋昌明[タカハシマサアキ]
1945年(昭和20年)、高知市に生まれる。同志社大学大学院文学研究科修士課程修了。滋賀大学教育学部教授などを経て、神戸大学文学部教授。博士(文学)。専門分野は日本中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぽん
4
歴史は途切れる事無く現在が続くものだけど、知り得ない事実が必ずあるんだろうなあ。見えない不思議と見える不思議。そういうものは無くならないけど消えて行くものなのかも。酒呑童子の成り立ちを想像力と発想力で今に現れさせた資料でした。資料だけど、面白く、想像力の意味合いについても自分では思った事の無い発想で面白かった。2013/04/21
らむだ
3
fc.2017/05/03
カザリ
2
資料2012/10/05
灰月弥彦
1
酒呑童子の物語の豊かさに圧倒。論文集形式なので各章で議論が完結していて読み易い。2010/06/03
つばな
0
ちょっとエキセントリックな説もあるかなと思いますが、面白い。2016/06/05