• ポイントキャンペーン

中公文庫
クラウゼヴィッツ―『戦争論』の誕生 (改版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 558p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122046290
  • NDC分類 391.1
  • Cコード C1123

出版社内容情報

政治論・戦略論のバイブル『戦争論』の著者クラウゼヴィッツ。近代的戦略理論を確立するまでに至る思想と生涯を詳細にたどる。〈解説〉兵頭二十八

内容説明

ナポレオン戦争を生きたクラウゼヴィッツの未完の大著『戦争論』は、今日でも政治論・戦略論のバイブルとされている。人、組織、意思決定、指導者の資質など、戦いのあらゆる要素を組織立てて分析し、近代的戦略理論を確立するまでに至る思想と生涯を詳細にたどる。

目次

第1章 当時のプロイセン
第2章 フランス革命とその影響
第3章 駐屯地生活と人間形成
第4章 第二の父シャルンホルストに会う
第5章 『戦争論』の萌芽
第6章 フリードリヒ大王時代のプロイセンの崩壊
第7章 ナポレオンの捕虜となる―抑留生活から見たドイツの自由
第8章 改革時代
第9章 ナポレオンの没落
第10章 反動復古期
第11章 晩年

著者等紹介

パレット,ピーター[パレット,ピーター][Paret,Peter]
1924年ベルリン生まれ。アメリカの歴史学者。プリンストン高等学術研究所名誉教授。『戦争論』の英訳者、『現代戦略思想の系譜―マキァヴェリから核時代まで』の編者

白須英子[シラスヒデコ]
日本女子大学英文学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

32
戦争論を確かに読んだのですがものすごく難しく何を言っているのかわからない部分もありました。この本を読むとクラウゼヴッツの生涯がわかるとともに戦争論の書かれた背景がよくわかります。やはりこの本を読んでから戦争論を読んでいくのがいいと思いました。これを読んだのでもう一度戦争論を読みなおしたい気がします。2014/12/19

手押し戦車

10
戦争でもリーダーがチームを引っ張る。戦場では部下を自惚れさせると隊が全滅を招く。敵にみずからの意志を強要することが目的であり、敵を打倒し、その後のあらゆる抵抗をまったく不可能にする事が目的であり、抵抗力を完全に無力化するか、少なくとも完全に無力化されるという脅威を十分に感じさせることにより、みずからの意志を敵に強要する事が出来る。競争とは、経営目的を達成するための手段である。戦争における暴力の代わりに、ビジネスでは競争手段を用いて経営目的を達成するために競合他社と争うが、勝敗は偶然に左右される。2014/07/03

富士さん

4
クラウゼヴィッツという人は戦争は政治だと説いて戦争の相対性を強調するかと思えば、片や純粋な暴力と国家の神聖性を語るという具合で、全く理解できない人でしたが、本書にかなりのヒントが示されていたことに気づきました。この人は、この世界の存在の不可知論的理解を基礎にしながら、その上に理念形としての暴力や不動の信念としての国家を当為として乗っけていると考えればいいのです。それは混沌とした18世紀と整然とした19世紀の交点を体現するもので、軍隊を指揮しながらも英雄として生きたナポレオンにもその面を感じるものです。2017/10/20

Ikkoku-Kan Is Forever..!!

1
ピーター・パレットって、マイケル・ハワードの弟子だったんですね。クラウゼヴィッツの入門書(?)の古典というか伝記で有名な本だろうと読んだんですけど、なんというか、日本人の軍事関係書籍ってなんかみんな怪しい臭いが漂ってません?日本クラウゼヴィッツ学会も正直、胡散臭いんですけど。日本の軍人でも、日本人が書くと怪しくなりますよね。(例えば、石原莞爾とか)。なんなんですかね。2012/10/24

Yanabod

0
注:この本は「戦争論」で有名なクラウセヴィッツが、軍略を尽くしてヨーロッパの戦場を活躍する作品ではありません。 生前はなかなか立身出世せず、死後その遺作が評価される面については芸術家と似たような感じもするが、優れた理論を持つ人材が決して昇進に向いているとは限らないというのは現代の企業社会にも通じるものがあると思える。 よほどクラウセヴィッツが好きならお薦めだけど、戦争論をもっと知りたい人にはあまり役に立たないです。2017/05/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/67241
  • ご注意事項