中公文庫
服装の歴史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 431p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122046115
  • NDC分類 383.1
  • Cコード C1121

出版社内容情報

原始から現代まで,日本人は何を,どのように着てきたのか――それぞれの時代,社会の様相を語る衣服の生い立ちと,その変遷を多数の写真と図版で見る。『マンガ日本の歴史』に連載

内容説明

日本人は何を着て、どのような装い方をしてきたのか。縄文から現代に至るまで、それぞれの時代の衣服の生い立ちと変遷をたどり、同時に相互に影響を与え合った美術、生活、社会等の動きにも触れた総合文化史。

目次

第1章 原始・古代(身体保護と装いと;卑弥呼の衣服 ほか)
第2章 中世(鎌倉時代の武士の衣服;庶民の衣服 ほか)
第3章 近世(近世初期の服装―公家;近世初期の服装―武家・庶民 ほか)
第4章 近代・現代(明治時代の服装;洋風化と復古主義 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲオルギオ・ハーン

22
著者は宮中装束の製作や歴史的染織品の復元作業をしつつ、大学の講師もしているという知識も実務能力も高い方で、書き方も割とストレートで興味深い話が多々あった。階級ごとに服装を決めるのは律令制の時代からあったが、面白いのは階級盛衰とファッションの推進力が見事に連動しているところでした。それが分かるのが小袖についてで元々は公家の下着でしたが、公家が衰退し、武家勢力が強くなると小袖の位置は上がり、染め方のこだわりや家紋が入るなどしていきます、一方公家の衣装は勢力の衰退とともに一体化、簡素化していったそうです。2022/03/19

富士さん

6
再読。事実を羅列しただけの服装史も多い中で、本書は服装を社会的なものであると捉え、著者の解釈であるはずの“歴史”を服飾の推移を描く中でもちゃんと行っている点、類書にないものがあります。問題としては、博覧強記が過ぎて衒学の域に達している感じがするのと、再現写真や図が小さく白黒な点でしょうか。ただ、下着が外着化を繰り返す服飾史を中立的に描いているのに、現在の流行になると突然価値的に語り始める、学問と常識の二重規範を著者のような服飾の専門家まで何の疑義もなく自然に語っているのを見ると、複雑な気分になります。2018/07/04

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