中公文庫<br> 日本怪談集 幽霊篇〈上〉

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中公文庫
日本怪談集 幽霊篇〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 205p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122044647
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C1139

出版社内容情報

幽霊を分類し、その変遷を見る――体験談を中心に、さまざまな「ゆうれい話」を収集。上巻には人魂、生霊、幽霊屋敷、浮かばれざる霊などを集める。

内容説明

生物としての幽霊が実在するかどうかは、ネス湖の怪物やヒマラヤの雪男などよりも、よっぽど怪しいと言わざるをえない。しかし、その全てが錯覚、幻聴だったとして、ではなぜ人は永きにわたって同じような経験をし続けているのだろうか―体験談を中心にさまざまな「幽霊話」を収集・分類し、その変遷を見ることで、隠されていた日本人の精神史、民間信仰史を明らかにしようとした好著。上巻には人魂、生霊、幽霊屋敷、浮かばれない霊などを集める。

目次

第1章 すがたなきマボロシ
第2章 人魂考
第3章 生霊の遊離
第4章 たましいの別れ
第5章 魂の寄集地
第6章 浮かばれざる霊

著者等紹介

今野円輔[コンノエンスケ]
1914(大正3)年福島県生まれ。41(昭和16)年慶応義塾大学文学部国文学科(民俗学専攻)卒業。佐藤信彦、折口信夫から民俗学の手ほどきを受けるとともに、柳田国男に師事。毎日新聞社に勤務しつつ、民俗学研究所理事、日本民俗学会評議員などを歴任。82年没
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感想・レビュー

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あたびー

22
実際読んだのは昭和44年刊の社会思想社現代教養文庫666で、一冊本。感想は下巻で。2021/08/21

シガー&シュガー

13
幽霊の実在が真であっても偽であっても、永きにわたって幽霊話が語り継がれているものを蒐集分類することで学問的意義が必ずあるという前提で編まれた幽霊話集。見たところ多くが仏教総合誌「大法輪」、柳田国男「遠野物語」から採られていて、時折有名人(海音寺潮五郎、結城昌治、水の江瀧子など)からの聞き書きが入っています。人魂、虫の知らせ、生霊などいくつかの分類された幽霊話は、怖さよりも語られる過去の慣習、風俗などを知れることのほうに大きな興味を惹かれます。歌舞伎役者からの聞き書きが不思議と美しいのは何故かなあ。下巻へ。2016/08/03

うえ

7
「遺骸から別れた死霊の寺行きは別としても、日本人の死後霊はいったいどこへ行くのか…閉ざされた村むらの暮らしの中では…何千キロの遠方にあの世や天国を想定することは不自然だった…死後霊の寄集地を、村人の生活圏の外に置いたか、空間的に生活範囲内に想定していたかがまず問題だが、遠野物語のデンデラ野などは、さしずめ、村人の行動半径内ということ」「全国に分布している、たとえば…立山の地獄谷をはじめ、魔の山、入らず山、入らずの森あるいは加賀白山の畜生たに谷などのなかには…埋葬もしくは遺棄した場所だったものもあるかも」2019/11/04

もちもち

1
日本の幽霊って、なんだかみんな、情深いわよねえ。外国の幽霊のことなんて、知らないけども。夢枕に立つ、という慣用句があるように、本当によくある話なんでしょうね。現代でも、あるのかしら、あまり聞かないけれど、あまりそういうことは語らないのかもわからないわね。でも、学校の怪談とかにも通じるのかしら。面白かった。2013/08/02

リム

0
京都の妖怪会議で、京極帯を購入。2007/09/01

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