内容説明
近世のお金の話に始まり、『葉隠』、坂本龍馬、新選組を語り合い、清沢満之再評価を提唱し、明治維新、東京五輪をめぐって斬り結び、「二十世紀末の闇と光」に到る―歴史を追って、日本と世界の今後を考える対談・座談一二篇。
目次
「近世」の発見(ドナルド・キーン/山崎正和)
近世人にとっての「奉公」(朝尾直弘)
日本人の行動の美学(奈良本辰也)
維新変革の意味(井上清)
幕末よもやま(子母沢寛)
坂本龍馬の魅力(芳賀徹)
近代日本を創った宗教人一〇人を選ぶ(小口偉一/武田清子/松島栄一/村上重良)
哲学と宗教の谷間で(橋本峰雄)
敗者復活五輪大会(大宅壮一/三島由紀夫)
革命史の最高傑作(桑原武夫)
英国の経験日本の知恵(ヒュー・コータッツィ)
二十世紀末の闇と光(井筒俊彦)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
時代
12
これまた既読の対談が多かった。ディープな宗教話とディープな哲学話では難しすぎて閉口していまいました。深いのなんのって。東京五輪について三島由紀夫との対談が面白かったな。やはり三島はとんがってる訳で。なるほど△2020/05/01
大竹章裕
0
以前読んだときは感じなかったが、今回ははっきりこの本の談者たちとの距離を感じた。彼らが皮膚感覚として持つ江戸文化を私はすでに日常感覚として失いかけている。2000年を境に時代がシフトチェンジしたことを、12年後に体感させてくれた本でした。2012/05/05