内容説明
高度経済成長のさなか、日本と日本人はかつてない速度で変貌し続けていった。仕事、友情、結婚生活、病気、そして老境―ユウモア文学の第一人者として昭和の文壇で健筆をふるった著者がしみじみと綴る人生のあれこれ。
目次
古稀になった
見せてならぬ四つの顔
文学賞あれこれ
老夫婦間の対話
観音様のご利益
仕事が仕事をしてゐます
声を失った人
新入社員
夫婦喧嘩
退屈地獄〔ほか〕
著者等紹介
源氏鶏太[ゲンジケイタ]
1912年(明治45)、富山県に生まれる。本名、田中富雄。富山県立富山商業高校卒業後、住友合資会社入社。終戦後、財閥解体により泉不動産株式会社(現住友不動産株式会社)に移り、その二十数年にわたる「サラリーマン生活」を基に、数多くのユウモア小説を発表した。1951年、「英語屋さん」他で直木賞受賞。1970年、吉川英治文学賞受賞。1985年(昭和60)、逝去
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