内容説明
本と地域の子供たちの架け橋になってきた著者が、「子供の本」の世界を案内します。もう一度読みたい本、これから読みたくなる本…さまざまな楽しい本と出会える一冊が出来上がりました。ページを開けば、そこには、いつも新しく、どこか懐かしい世界が待っています。
目次
猫のやり方教えます―「ジェニイ」
ロザリンドの正体は?―「アーサー王と円卓の騎士」
その後のオオカミ―「ポリーとはらぺこオオカミ」
お母さんも夢中―「赤毛のアン」
人形たちは願った―「人形の家」
裂けめを越えて―「山賊のむすめローニャ」
魔法使いが呼んでいる―「クラバート」
古い友達に会いたくて―「セロひきのゴーシュ」
若いクマのロンドン暮し―「くまのパディントン」
時計が十三時を打つとき―「トムは真夜中の庭で」〔ほか〕
著者等紹介
向井元子[ムカイモトコ]
昭和9(1934)年中国東北部、大連市生まれ。大阪大学文学部卒。昭和84年より千葉県船橋市で、地域の子供のための図書室「かしの木文庫」の世話人をつとめるかたわら、雑誌や新聞に子供の本についてのコラムを連載
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マッピー
17
自分が子どものころ読んだ本よりも、子どもたちと読んだ本が懐かしくて、しみじみ。良質な子どもの本って、子どもに媚びないし、ご都合主義もないから、大人が読んだってちゃんとおもしろいのよ。昔からずっと読みたいと思っていた『スイスのロビンソン』の外に、『新・ロビンソン・クルーソー』の紹介もあって、これはぜひ読みたいと思った。『冒険者たち』のシリーズも絶対読む。アーサー王伝説も学生時代からの宿題なんだよなあ。年を取って小さな字が読みにくくなっても、絵本や児童文学なら大丈夫。老後の楽しみに最適ですね。2022/01/09
駄々猫
1
読み直したい児童書や絵本がたくさん取り上げられていて、参考になった。2008/12/24
4545
0
小さな子供文庫の世話役おばさん(そう書いてある)が1984年7月から1988年9月まで5年間雑誌「潮」に連載した児童書の紹介本。1回の連載で2冊から数冊紹介されているので、全部で200冊くらい紹介されていると思うのだが、殆ど読んだことないなぁ。それに、それほど惹かれた本もなかったなぁ。でも、谷川俊太郎の「ことばあそびうた」の初版限定版は見てみたいな。2004/11/07