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出版社内容情報
四世紀初め、第十一代垂仁天皇の治世下、土師氏の開祖・野見宿禰の一代記。宿禰は殉死をやめ、土人形(埴輪)の埋葬をもって、殉死にかえることを提案した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shimashimaon
6
前2作に比べると迫力に欠けるかも知れません。それに出雲の人々の報われない生活に愕然とします。古事記最大の悲恋物語とされる、サホビメとサホビコ兄弟の物語が背景にあります。背景だけでなく古事記の描写を絵で見てみたかった。古事記でもホムツワケの皇子は、出雲の神(大国主)を拝み祀ることで癒されますが、本作でも最後に出雲の人々が報われる点が良かったです。2023/03/30
月をみるもの
4
勇稚/斯図利の兄妹が、そのまんまキャスバル/アルテイシアだった。。。。。 (^^;)2017/09/09
きさらぎ
2
安彦先生の古事記シリーズ三作目。野見宿禰の話。宿禰についての伝承は少なく、この物語はほとんどつくりごとです、と作者あとがきにある。つくりごと大いに結構。ケハヤの遺児イサチと宿禰の人生の交錯に、ついほろりと泣かされてしまった。父を殺した宿禰に対して、「殺したいんじゃない、勝ちたいんだ!」というイサチは、すごくオトコノコだなあ、と思った。「恨みでも損得でもない気持ちが人を熱くすることもあると知ればいい」宿禰のこの台詞好き。妹シドリの気高さ、美しさ。垂仁天皇のべたべたの子煩悩っぷり。いい物語を読みました。2015/06/28
あくび
0
古代史好き!