中公文庫
詩小説

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  • サイズ 文庫判/ページ数 353p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122043770
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

ひかれあい、わかれゆく大人の男と女の風景…。時代を鮮やかな言葉で切り取ってきた著者が、自身の「詩」にのせて綴る二十八の短篇小説。第七回島清恋愛文学賞受賞作。

著者等紹介

阿久悠[アクユウ]
昭和12年2月7日兵庫県淡路島生まれ。明治大学文学部卒業。広告代理店勤務を経て、昭和40年、文筆家として独立。42年ザ・モップスの「朝まで待てない」で作詞家としてデビュー。尾崎紀世彦「また逢う日まで」、沢田研二「勝手にしやがれ」、ピンクレディー「UFO」などのヒット曲を次々と発表、日本レコード大賞を五回、日本作詞大賞を八回受賞する。53年作家としてデビュー。翌年『瀬戸内少年野球団』が直木賞候補になり、57年には『殺人狂時代ユリエ』で横溝正史賞を受賞した。平成9年菊池寛賞を受賞、同11年紫綬褒章を受章。12年には『詩小説』で島清恋愛文学賞、15年、正論新風賞を受賞した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shoji

28
28篇の短編小説が収録されています。小説のタイトルは全て阿久悠さんが作詞した作品の曲名です。昭和から平成の初めにかけて、誰もが口ずさんだであろう懐かしい曲の数々です。男女のお話が多く、演歌調のストーリー展開は良くも悪くも昭和時代そのもの。懐かしい思い出に浸りながら楽しく読了しました。2025/02/15

もりの

3
惹かれた話が半分くらい。パラパラと読むには丁度いい話。2019/03/22

Kazuko Ohta

1
1970年代の初めから丸々30年間に渡って大ヒット曲を書き続けてきた偉大なる作詞家、阿久悠。彼による28の短編小説を収録した本作は、すべてのタイトルが自身が手がけた歌のタイトルと同じ。『時の過ぎゆくままに』『北の宿から』『また逢う日まで』『五番街のマリーへ』『気絶するほど悩ましい』『もしもピアノが弾けたなら』『思秋期』などなど。いずれも昭和の色濃く、艶っぽく、時に温かく、時に哀しい。重松清の秀逸ノンフィクション『星をつくった男 阿久悠と、その時代』と併せて読むことをおすすめします。2017/05/19

cocobymidinette

0
阿久悠作詞の名曲のタイトルを冠せられた、ちょうど歌謡曲を一曲聴き終わるくらいの時間で読める短編たち。すこしの言葉であざやかにシーンが切り取られ、人格が浮かび上がるのが醍醐味の阿久悠の表現は、小説でも健在。歌詞に登場するのとはまたすこし違う人物が、タイトルを聞いただけで誰もが想起させられずにいられない歌詞の中のシーンとあいまって、さながらリミックスのような非常に面白い効果を生んでいました。素晴らしい企画もの。2013/10/11

もくたつ(目標達成)

0
どれも情緒ある話だった。歌うように紡ぐように語られる話の数々は、多種多様で飽きずに読めた。2012/10/08

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