出版社内容情報
「最も美しい女へ」と刻まれた黄金の林檎が、最大の戦乱「トロイ戦争」を引き起こす。ヘレネ誘拐に始まる、英雄の激突と、女たちが巻き込まれる悲劇!
内容説明
アキレウス、アガメムノン、ヘクトル、10年にわたる誇り高き勇者たちの血戦―トロイア戦争。
目次
第1章 黄金の林檎
第2章 ヘレネ略奪
第3章 トロイアへ…!
第4章 不死身のアキレウス
第5章 トロイの木馬
第6章 エレクトラ
著者等紹介
里中満智子[サトナカマチコ]
1948年、大阪市生まれ。64年『ピアの肖像』により第1回講談社新人まんが賞を受賞し、16歳でデビュー。翌年、単身上京、漫画家生活に専念する。74年『あした輝く』などにより第5回講談社出版文化賞児童まんが部門賞、82年『狩人の星座』により第6回講談社漫画賞を受賞。近年はエッセイも手がける。漫画家協会常務理事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aisu
10
1章:エリスという争いの女神が黄金の林檎を三女神の前に投げた経緯。アキレウスの誕生と彼の急所が出来た話。2章:トロイアのパリスと黄金の林檎と三女神の話。パリスは実は王子。スパルタの王妃ヘレネをさらう。3章ギリシア集結対トロイア。4章ギリシア側から参加したアキレウスの最期。5章トロイの木馬で、トロイア敗戦。パリスの最期。6章ミュケナイのエレクトラ。トロイの木馬は知っていましたが、改めてマンガで読むと面白いエピソードだなあと思いました。トロイア戦争の解説もとても興味深かったです。2017/02/12
viola
7
遂に物語はトロイア戦争へ。ホメロスの『イーリアス』には木馬は出てこないけれど、トロイア戦争と言ったらこれですよねー。カッサンドラ殺害のシーンの描き方、好きだな。物悲しいけれど・・。それにしても、古代ギリシャの墓への供え物が「オリーブ油、蜂蜜、ワイン、ミルクを混ぜたものを土に注ぐ」ことだとは知りませんでした。(食べるものじゃないけど)思わずどんな味がするんだろうと想像してしまったり(苦笑)・・・何だかべたべたしそう・・・。2011/07/21
Nana
6
トロイアの大戦争から、ロシアとウクライナを中心とするヨーロッパ戦争を思った。世界の食糧庫での戦争が奪う命は戦場に止まらない。神がいるならなぜ戦争があるのか謎だった。まさか大神ゼウスが戦争を望んでいたとはショックだった。カサンドラ症候群の由来となったカッサンドラ。知識や経験がないと認識できないリスクを「神経質」「気にしすぎ」片付けられる苛立ち。いかに分かりやすく他人に伝えるか?は私の課題だ。女神たちは強いが、人間の女たちは非力だ。暴力の支配する世界で女は弱い。しかし知恵や情報の世界では、そうとは限らない。2022/06/06
あおい
6
海の女神テティスの結婚式に呼ばれなかった争いの女神エリスが「世界一美しい女へ」と書いた金の林檎を投げ込む。ヘラ、アプロディテ、アテナの美の戦いはやがてトロイア戦争のきっかけに…英雄アキレウスと有名なトロイの木馬。2021/01/19
Yuka M
5
ヘレネを巡って起こる「トロイア戦争」に突入。2015/02/10
-
- 和書
- 嘘 PHP文芸文庫