出版社内容情報
小笠原諸島・父島―人口二千人の〝洋上の楽園〟にストーカーが現れ、帰郷中の女子大生が不審な死を遂げた。会心の「スモールタウン・ミステリー」誕生!
内容説明
東京の竹芝桟橋から“小笠原丸”に揺られること二十六時間。ぼくは二年振りに中学高校時代を過ごした父島の土を踏むが、同級生だった一宮和希が三日月山展望台から転落死する。和希は本土から来たストーカー男に脅えていたというが、男は逮捕されることもなく島に居座り続ける。そして、ついに“洋上の楽園”で殺人事件が―。
著者等紹介
樋口有介[ヒグチユウスケ]
1950年、群馬県前橋市に生まれる。国学院大学中退後、業界紙記者などを経て、88年に『ぼくと、ぼくらの夏』で第六回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞。次作『風少女』が直木賞候補となる
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すたこ
12
★★うーん。ちょっと爽やか過ぎて、、、。そして、あんまり意外でもなんでもない。男女のめんどくさい感じばかりで面白みがなかった。主人公もその父親もすごく苦手なタイプ。2021/03/20
けいちゃっぷ
4
青春の終わりは知らずに過ぎるものですが、それを知ったときの寂しさ悲しさやるせなさは切ないですね。2007/03/11
最後の羅針盤
3
この季節に読んで良かった。灼熱の陽射しも、眩しい情景も、過ぎ去ってしまえば青春は儚い海の泡のようなものだ。もう初秋。外では虫の鳴き声がする。2018/09/01
なきりゆう
1
人生も青春も海の泡のよう。 相変わらず大人過ぎる主人公と、 彼を取り巻く一癖も二癖もある女性とおじさん達。 著者特有のノリと展開の安心感の青春ミステリ。 夏の小笠原に行ってみたくなる。2023/09/07
えりりん
1
前半はゆっくり読んでいたけど、後半の展開が早い早い。2022/08/03