• ポイントキャンペーン

中公文庫
ゼロ発信

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 303p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122042735
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

リセット(ゼロ発信)で始まった二〇〇〇年、しかし、生きている限り日常は同じような姿で繰り返されていく。朝の食事、犬のニナとのつきあい、仕事、野球観戦、猫のミヨのおらび声、旅…。何げない出来事の日録の向こうに見えてくる赤瀬川原平の小説世界。

著者等紹介

赤瀬川原平[アカセガワゲンペイ]
1937年、横浜市に生まれる。武蔵野美術学校中退後、『桜画報』その他のイラストレーションの仕事をする。79年、尾辻克彦の名で書いた「肌ざわり」により中央公論新人賞を、81年、「父が消えた」により芥川賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アマニョッキ

47
豊崎社長おすすめの作品。赤瀬川さんやっぱり安定の面白さ。2000年問題の頃の作品なのでやはり時事ネタに古さはあるけれど、先を懸念して色々買い込むところとか20年たった今でも日本人はやってること一緒だな。ゆるーい毒がくせになるし、南伸坊さんの挿絵も楽しい。社長も言っていたようになんとか文庫で復刊してくれんかねほんと。2020/02/03

アマニョッキ

21
『三体』の合間にちょこちょこ読んでいたので、1週間前の世界から心配の電話がかかってくるというくだりを重力波通信とかさねてしまうなど。そんなことよりこれ4年前に既読だったの全く覚えてないんだけど。老いがやばい。ブルースペースにもグラビティにも搭乗してないのに。2024/03/12

Inzaghico

4
解説で、村松友視が、中国のことわざである「酒に溺れても茶に溺れるな」という言葉を引きつつ、赤瀬川文学をこう評している。「一見やけにゆったりとした日常的な飲み心地を感じさせるのだ。酒よりもむしろ、茶の凄みと危険性を孕んだ世界なのかもしれない。そこが油断できぬところなのだ」 ものすごいことなのに、力を抜いて書いているから、そのすごさがわたしのような凡人にはすぐにはわからない。あとから毒のようにじわりと効いてくる。でも、こういう毒なら大歓迎だ。2018/10/28

justdon'taskmewhatitwas

1
新聞連載の小説(挿絵付)である。が実質は日記とかエッセイの類で、執筆と掲載の時差の間に「発酵」して小説になるのだそうだ。こういうとこがこの著者っぽい。久しぶりに著作に触れて"ちょっと昔のヒト"という印象を持った。"旧き(良き)日本人"というのは国粋主義とか反体制とかを問わないのだと思った。2023/03/19

かりかり

0
☆☆

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/67772
  • ご注意事項