内容説明
競争力と倫理に欠けた行動の目立つ日本企業。これらは、すべて意思決定の問題である。本書は、組織の意思決定にはどのような特徴があるか、どうしたらすぐれた意思決定ができるかを、理論的・実際的に指し示し、規範と処方箋を与える。
目次
第1部 組織の意思決定とは(意思決定とすぐれた意思決定;なぜ組織をつくるのか;組織の意思決定の基本)
第2部 組織戦略の意思決定(事業と組織間関係の戦略;組織の病理と新しい組織構造)
第3部 組織政策とすぐれた意思決定(コミットの継続か打ち切りか;合理的な目的体系を確立する;正しい倫理と魅力的な理念 ほか)
すぐれた組織の意思決定
著者等紹介
印南一路[インナミイチロ]
1958年生まれ、東京大学法学部卒業。富士銀行、厚生省勤務ののち、88年ハーバード大学行政大学院および公衆衛生大学院で学び、92年シカゴ大学でPh.D取得。シカゴ大学経営大学院助教授を経て、現在慶応大学総合政策学部教授。専攻は意思決定論、交渉論、組織論、医療福祉政策など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
き
1
組織論と戦略論を意思決定の視点から総論的に扱っていて幅広い。分かりやすい反面、広く浅くなので少し積ん読本になっていましたが、後半にかなりの頁数を割いて組織文化と組織変革について書かれており、そこら辺りからエンジンがかかりました。組織文化と組織の意思決定との深い関わりを改めて感じます。後書きで、日本社会で失敗を共有して学ぶということがタブー視されている現状や、教育現場での意思決定論や交渉に関する学習機会の少なさを批判的に指摘されていて、強く共感しました。2015/07/23
海千山千
0
組織理論、リーダーシップ理論。 コラムがおもしろい。 ・てまえ勝手な人間、下に威張る人間、けちな人間は出世できない。 ・外国企業では、担当役員が先方に何を伝えるか。
たつ(コメント待ってます)
0
すぐれた組織、すぐれた意思決定の両方を含意したタイトル。 どのような意思決定プロセスが望まれるのか。またそれを実現できるのはどのような組織か。組織が意思決定に適したものでない場合、どう変革するか、という内容。2018/01/26




