内容説明
万里の長城の造営はまさしく中国史の象徴であった。長城建設を歴史を読み解くキーワードにして、中国歴代の興亡を、民族の起源・文化・政治・経済・周辺諸国家との関係など各方面にわたって、雄大なスケールで描く。
目次
支那民族の起原
支那民族の農業的性格
支那古代の氏族制度とその痕跡
聚落生活の発達
囲郭の発生と政治的集団の成立
青銅器使用の伝播と政治状態の変化
殷虚の遺物とその性質
彝器によって象徴される周の王権
周代の封建制度
周代の社会〔ほか〕
著者等紹介
植村清二[ウエムラセイジ]
1901‐1987。大阪市に生まれる。1925年東京帝国大学文学部東洋史学科卒業の後、38年松山高校教授、41年新潟高校教授、49年新潟大学人文学部教授を経て、65年退官、66年より国士舘大学文学部教授となる。旧制高校教授時代から、名物教授として多くの生徒に慕われた。作家直木三十五は実兄
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