敵討ちか主殺しか 物書同心居眠り紋蔵

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  • サイズ 46判/ページ数 345p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062206198
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

江戸市中あちこちで起きる厄介事はなぜかこの男の許に持ち込まれる。南町奉行所の窓ぎわ同心の藤木紋蔵。今日もまた難事件に奔走する江戸市中あちこちで起きる厄介事は、なぜかこの男の許に持ち込まれる。南町奉行所の窓ぎわ同心の藤木紋蔵。今日もまた難事件に奔走する。火事場のどさくさに紛れて、火の中に行く盗人の真意は?(「目隠し板貼り付け要求裏の絡繰」)、薬箱持ちから、身を興した評判の医師の悩みの種は、自分の許に通ってくる弟子と一人娘のことだった。表題作「敵討ちか主殺しか」含む8編収録の人情物語。

目隠し板貼り付け要求裏の絡繰
敵討ちか主殺しか
火盗改死罪伺いの顛末
底抜けの出来損ない
品川・骨董屋の正体と枝珊瑚
殺人鬼の復讐
鳶に油揚げ
ちかの思いとそでの余所行き


佐藤 雅美[サトウ マサヨシ]
著・文・その他

内容説明

“窓ぎわ同心”藤木紋蔵の養子・文吉は御家人になり、ある縁から大名家に日参、そこで六百五十石取りの娘に見初められる。しかし婿入りを前に京で修行するはずの文吉に江戸で出会した紋蔵は、大名家への対応に頭を悩ます。一方、紋蔵に何かと邪魔されていると逆恨みする火盗改役が、紋蔵の鼻を明かそうと思案に暮れていた―。

著者等紹介

佐藤雅美[サトウマサヨシ]
昭和16年、兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。処女作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。平成6年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第百十回直木賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

105
暑さでヘロヘロになりながら、いつもの『紋蔵』の世界へ。しかし今回は文吉にやられたなぁ・・自分の生き方っていうか、居場所をちょっと考えさせられちゃったよ。この先が楽しみでもある。楽しみといったら火盗改・小野左大夫の存在も忘れちゃいけない。あまりにもお間抜けでちょっと可哀相でもあったなぁ。それにしても、このシリーズいつまでも続いて欲しいシリーズの一つでもある。きっと紋蔵の程よい脱力感がいいのだろうな。2017/07/14

baba

40
今作は新たに加わった徳兵衛が要所に現れて問題解決に味を出して敵役の火盗下役と良い対比。天網恢恢疎にして漏らさずのごとく悪事が現れ、情けを加えた役所の裁定が知恵袋の紋蔵の腕の見せ所、淡々とした文章で物語がすすむのが心地良い。難しい年ごろの文吉はこれからも波乱がありそう。2017/08/15

タツ フカガワ

23
シリーズ15作目で8話収録。紋蔵さんの影が薄いけれど、医師井上以伯が活躍する表題作と、その後日譚ともいえる「殺人鬼の復讐」が面白かった。2019/10/01

ジュール

16
相変わらず面白いが、紋蔵さん、御奉行にも重宝され、だんだんと大御所的になってきた。 前は居眠りの役立たずと思われていたのに。 今後は任侠の世界に行った文吉がどうなるか?2017/09/04

真理そら

15
敵討ちの名案のように思えたのに相手が主だと別の問題が起きるのか、と「主」という感覚がない現代人には意外な話だった(まあ、敵討ちも現代では存在しないけど)最初からずっと読んでると紋蔵さんも年取ったなあと感慨深いものがある。こたつで妻子が談笑、時にケンカをしてるのを半分聞きながら居眠りする幸せはもう帰ってこない。文吉は千代ちゃんが好きなのだろうか。好きでもちよちゃんは文吉の手に負える相手じゃない気もするけど…。2017/10/07

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