内容説明
卑劣な陰謀によって偽王の濡れ衣を着せられ逃亡する男・ウォル。異世界から落ちてきた少女・リィ。孤独な魂の邂逅からはじまった旅に志を同じくする仲間たちが結集、国王軍が結成された。だが、首都コーラルを目指し進軍する彼らを待ち受けるのは、敵の大軍と悪辣な罠なのだ―。
著者等紹介
茅田砂胡[カヤタスナコ]
5月3日生まれ。デルフィニア戦記シリーズで小説デビューをはたす
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感想・レビュー
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ひめありす@灯れ松明の火
76
うんこれは当時の女子たちの間では王様ウォル(決め台詞は「今の落ち方では…どうだろうか?」)派とワイルド系イヴン派で相当な混戦になったと思われます。ハイベッカー城攻略よりも睨みあいの続く状態になったに違いありません!!だけどちゃっかりナシアス派が台頭してそうな感じです。大穴は黒主です。頼りがいバッチリ。寡黙で背中で語る系でございます。相変わらずリィの無双状態は続いています。どうやって黒主を従えたんだろう?……拳で語り合ったとか?此処までおおむね順風満帆だけど、次はちょっと嵐の予感。王様はリィは一体どうする?2014/12/31
☆よいこ
72
第1部②偽王として追放されさ王が、戦神の化身のような美少女と出会い、国を取り戻すために立ち上がる。多分リィがいなくてもウォルは一人でも王国に向かっただろうけど、チートの様なリィがいる事で何だか愉快な戦況になった。リィがその怪力と戦闘能力で、山賊の副首領やら髭の将軍やらを真っ青にさせるとこ面白い。伝説の黒馬[黒主]を乗りこなすのカッコイイ。城攻めで単身乗り込むリィについて行くふたり、2度目のお姫様抱っこには笑うしかない。▽ノベルズ版よりこっちが先に手に入ったので我慢できずに読了。だって面白いんだもん2022/01/10
文庫フリーク@灯れ松明の火
61
再読。『ばかで、石頭で、おまけに鈍い』(リィ) 『とろいわ、鈍いわ、融通はきかないわ・・・救いがたい』 (イヴン) 『もう何考えていやがるんだ、この馬鹿はって』(イヴン) ここまで罵られる王さまってのは、滅多にお目に掛かれない(笑) 且つ『今の落ち方では・・・どうだろうか?』可愛げも有る(笑)しかし私的にはこの巻はやはり、リィと黒主(グライア) 痛快ですね〜。2010/08/25
みっちゃん
47
いやはや、リィの力には驚くばかりです。周囲の「こんな子どもが」とバカにした視線が驚き、そして賞賛に変わる様子、読んでて小気味の良い事!「だから言ったのに〜」と横から言ってやりたくなります。危うく、お髭をむしり取って食するところだったドラ将軍、ウォルのしおらしい「今の落ち方では…どうだろうか?」には吹き出してしまいました。しかしあのラスト!ベールゼン許すまじ!続きが気になってしょうがありません!2013/05/08
KEI
37
借り本。友達の家で読了。いやぁ、痛快!!!「今の落ち方では・・・どうだろうか?」って、デカイ図体して何、可愛い事言ってるんだアンタは?一風変わった主人公には一風変わった仲間が集まるのは物語の王道と言ってもいいんじゃなかろうか?国を追われた若き王・ウィルと突如出現した異界の美少女(元少年)戦士・リィ。そして今回加わったのは、ウィルの無二の親友である山賊の副頭目・イヴンとその仲間たち。またもや続きが気になる!期間を空けずに読みたいが・・・(苦笑) ドラ父娘(おやこ)と言われると思わず笑ってしまうww2010/09/20