中公文庫<br> 大杉栄自叙伝

中公文庫
大杉栄自叙伝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 325p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122038790
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1123

内容説明

はじめに行為ありきと唱え、美は乱調にありと謳って、閉塞した時代に真っ向から挑んだ大杉栄。あまたの愛と叛逆に彩られた生涯の起点を自ら語る「自叙伝」、そして精神の飛翔を記した「僕は精神が好きだ」などを収録。

目次

僕は精神が好きだ(無題;社会か監獄か;秩序紊乱;道徳非一論;僕は精神が好きだ;征服の事実;生の拡充;自我の棄脱;僕らの主義;労働運動の精神;最近労働運動批判;いわゆる評論家に対する僕らの態度;政府の道具ども;おれたちの日;トロツキーの共同戦線論;そんなことはどうだっていい問題じゃないか;石川三四郎におくる;築地の親爺;久板の生活)
自叙伝

著者等紹介

大杉栄[オオスギサカエ]
1885‐1923。丸亀市に生まれる。東京外国語学校仏語科卒。明治41年の赤旗事件で入獄、その間に大逆事件が起きる。大正元年『近代思想』、ついで月刊『平民新聞』を創刊し、大正以降の運動を先導した。大正5年、神近市子による大杉刺傷事件(日蔭茶屋事件)に遭遇。ロシア革命後、上海に赴きコミンテルンと接触。ボルシェビズム批判に傾き、アナキズム色を鮮明にする。大正12年、関東大震災下に妻伊藤野枝、甥橘宗一と共に軍部に虐殺された
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感想・レビュー

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katashin86

2
「思想はすでに行為の始まりだ」「僕は精神が好きだ」「美は/真はただ乱調にある」インパクトあるフレーズが続く前半の時局評論には20世紀初頭の「無産主義」の香りを味わうことができる。 うって変わって明治の文学者的なセンチメンタルのある、後半の自叙伝は越後新発田に生まれ育った大杉が上京して、派手な痴話喧嘩で襲われるまでをつづる。 今年は新発田で大杉が通っていた書店を訪れ、奥州水沢の後藤新平記念館でも大杉とのかかわりの展示を見ることができた。そんな彼の非業の最期からまもなく100年。2022/11/14

jahmatsu

1
古本屋で大杉栄という名前を見つけるとついつい買ってしまう。19歳までの自叙伝であるが濃すぎるハチャメチャな青春時代。読み物としてもかなり面白い。2016/12/06

yagian

0
青空文庫で読了。率直な告白でありつつ、自然主義のようなねじれた自己卑下(高すぎるプライドの反動でもある)がないところが好感が持てた。2012/05/20

student_d

0
中公の「日本の名著」で読む。2011/03/19

やまうち

0
⭐︎122021/04/04

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