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中公文庫
遊撃戦論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 173p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122038516
  • NDC分類 391.3
  • Cコード C1122

内容説明

人民戦争の必要性を力説した『抗日遊撃戦争の戦略問題』と、マルクス‐レーニン主義を中国化し分かりやすく説いた『延安の文芸座談会における講演(通称・文芸講話)』の二編を収録。毛沢東思想の原型はここにある。

目次

抗日遊撃戦争の戦略問題(なぜ遊撃戦争の戦略問題を提起するのか;戦争の基本原則は、自己を保存し敵を消滅することである;抗日遊撃戦争における六つの具体的な戦略問題;主動的に、弾力的に、計画的に、防御戦のなかで進攻戦を、持久戦のなかで速決戦を、内線作戦のなかで外線作戦を実行すること ほか)
文芸講話(はじめのことば・一九四二年五月二日;結語・一九四二年五月二十三日)

著者等紹介

毛沢東[モウタクトウ]
1893‐1976。湖南省の農村に生まれる。五・四運動の中でマルクス主義に開眼、1921年の中国共産党創立に参画した。27年、国民党と決裂。34年からの長征後は延安を抗日根拠地にして抗日戦争を勝利させた。49年、中華人民共和国を建国、党主席ならびに国家主席に就任する。人民大衆の思想改革を基軸に、急進的で広範囲に影響を持つ政策を展開した。65年、文化大革命を発動するが、やがて脱文革の潮流が高まり、天安門事件も起こる中、死去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テイネハイランド

14
図書館本。中華人民共和国の建国の父によるテキスト。「抗日遊撃戦争の戦略問題」と「文芸講和」の二編を収録。現実を鋭く見つめ「ゲリラ戦」について自分が率いる軍隊の戦略について合理的に語った「抗日~」と、革命家としてマルクス主義の原理・原則から一歩も離れない強硬姿勢を示す「文芸講和」とのギャップがなかなか新鮮で、予想していた以上に面白く読めました。毛沢東と彼が権力を握っていたころの中国の歴史については、いろいろな書物が出ているので、今後おいおい読んでみたいと思います。2017/11/25

Като́н

0
戦争の基本原則は、自己を保存し敵を消滅することである。消滅と言う言葉の中には敵を殺し、傷つけ、捕虜にすることが含まれる。この目的を達成するためにとるべき方針は以下のものである。1主導的に、弾力的に、計画的に、防御戦のなかで進攻戦を、持久戦のなかで速決戦を、内線作戦のなかで外線作戦を実行すること。2正規戦争との呼応。3根拠地の建設。4戦略的防御と戦略的進攻。5運動戦への発展。6正しい指揮関係。2022/08/15

Fumitaka

0
途中で「漢奸」について触れている。ナチス・ドイツと大日本帝国を「同じ」とすることに自分は抑制的だが、似通った点も存在する。戦争中、この二国はロシア解放軍や汪兆銘政府など協力者を組織したが、それらはロシアや中国を割るどころか、抗戦の意志を強めただけで終わった。ナチ党も大日本帝国も、自国の一等国民以外に興味がなかった点で共通している。「中国の力量についての評価の不十分さと、日本軍閥の内部矛盾」から、日本には「多くの指揮上の誤り」があると毛沢東は言う。自分も先祖に帝国軍人がいるが、まあ全体としては間違ってない。2019/08/24

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