内容説明
リストラ、接待、能力主義、情報戦…。江戸のサムライたちの日常は、現代的なテーマに溢れている。気鋭の江戸学者が、豊富な近世史料をもとに、世知辛い江戸人間模様を活写する歴史エッセイ。―われわれは、江戸時代からどれだけ離陸しえているのだろうか。
目次
1 武士道の本質(権力者の影;加藤清正の夢;加藤清正は知将だったか ほか)
2 江戸の世相(江戸の屋敷売買;門前の捨て子;薄邸前の乱心者 ほか)
3 武士たちを動かすもの(参勤交代のはじまりと道中の苦労;熊本細川家の生き残り戦略;江戸初期の賄賂事情と大名留守居役 ほか)
著者等紹介
山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957年(昭和32年)、岡山県津山市に生まれる。東京大学文学部国史学科卒業。82年(昭和57年)、同大大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、東京大学史料編纂所教授。文学博士。92年(平成4年)、『江戸お留守居役の日記』により第四〇回日本エッセイスト・クラブ賞受賞
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