内容説明
1947年、GHQの広報部嘱託のカメラマンという特異な職を得、米軍将兵のための慰安施設であったアーニー・パイル劇場で働くという貴重な体験に恵まれた著者がマッカーサー元帥、マリリン・モンロー、カラヤンなどの撮影秘話を交えながら、復興日本の足跡を秘蔵写真とともに綴る戦後日本の裏面史。
目次
空襲、そして…
これからどうする
焦土の女
父の生きざま
出会い
ラッセル中尉
日本の中のアメリカ(アーニー・パイル)
樅の木伐採事件
来日女優たち
支配者〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
1
本年7月に逝去(95歳)。文庫化の2000年には加筆、修正あり。第17章「血のメーデー」現場証言。ヌード写真などで権力に対峙する立場としてもメーデー事件の感想で「無防備に等しいデモ隊へ、武装警官がなぜ発砲したのだろうか」は左翼過ぎ。皇居前広場を日共は「人民広場」と呼びデモ解放、皇居侵入(皇族拉致?)を目論んでいた(兵本達吉によれば計画的行動)。朝鮮人同僚が「宮城へ行こう何かある」と言った。投石を始めたのは圧倒的多数のデモ隊、自動車を反転させ火を点けた(当時は燃料フタに錠がなかった)都職員2名死亡、負傷多数2015/11/25
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- 鹿の死んだ夜 文春文庫