中公文庫<br> 今ひとたびの戦後日本映画

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中公文庫
今ひとたびの戦後日本映画

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  • サイズ 文庫判/ページ数 293p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122036505
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C1174

内容説明

なぜ田中絹代や原節子や高峰秀子…はあんなに美しかったのか。彼女たちを輝かせたのは、死者たちへの鎮魂の想いだったのではないか。戦争未亡人、復員兵、戦災孤児―昭和二十年代・映画黄金期の名作の数々に戦争の影をとらえ、風化しつつある戦後日本のイメージを、鮮やかに立ち上らせる。

目次

戦争未亡人と死者
田中絹代と戦争未亡人
三船敏郎と復員兵
帰ってきた男たち―復員兵を描く映画
ゴジラはなぜ「暗い」のか
「僕たちの力ではどうしようもない」―今井正監督『また逢う日まで』
戦後を生ききれなかった男と女―成瀬巳喜男監督『浮雲』
貧乏の好きな成瀬巳喜男
母の力―杉村春子から飯田蝶子まで
私が棄てた母親―『日本の悲劇』の望月優子〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gen Kato

1
映画を通して読み取る「戦後」論。心ある映像作家たちにとっては戦中も戦後もなかった。個人では抗しがたい大きな流れに呑まれつつ、ひと続きの「生」を、思想の切り替えができぬままに生きただけなのだ。自伝の中で日本の男をばっさりと斬りつけた某名女優についての視線も甘くない。2016/02/10

kinupon

1
戦後日本の映画が一番輝いていた頃の話。今となってはノスタルジーと言われるかもしれません。2012/06/19

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