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中公文庫
映画千夜一夜〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 486p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122035744
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C1174

内容説明

生まれたときから映画とともに育ってきた淀川長治さんの、記憶の宝庫を中心に、観て映画、語って映画の一大座談会。「男優の魅力」「血縁の映画史」「雨と風と映画」…心躍るテーマで次から次へと語られる映画は千と一本以上。

目次

1 映画はすべて「恋愛映画」である
2 誰も言わなかった「男優」の魅力
3 悪役と悪女は映画の香り、悪のにおい
4 血縁の映画史―映画をめぐる親子・兄弟・姉妹の関係
5 うまい犯罪、しゃれた殺人―ミステリー映画あれこれ
6 映画と舞台の裏表―バックステージものの面白さ
7 雨と風と映画

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

めしいらず

51
淀川長治、蓮實重彦、山田宏一。映画の語り部三巨人が黎明期から現在(当時)までの映画を恋愛物、男優、悪役、犯罪物、血縁関係、舞台裏、雨と風の7テーマに分けて語り明かす。映画史の生き証人たる淀川氏の独擅場だ。氏の語り口調はまるで観たことのないその映画を今観ているような鮮明さ。身体ごと映画に没入する氏ならではだろう。さしもの蓮實、山田両氏も圧倒されるばかりだ。ただ黎明期のサイレントからトーキー初期の観ること能わずな映画が中心なので置いてけぼり感も強い。新しい表現形式を巡る当時の世の中の熱気は十分に伝わってくる。2020/02/04

mittsko

3
三人の映画生き字引が、僕なんぞは知りもしない映画や俳優や監督やらを とにかく次々に挙げていき、縦横に語りたおす!その知識と愛情に、とにかく舌を巻くww そしてここにあるのは、おそらく今は失われつつあるか、あるいは失われてしまった映画との温かい付き合い方なんだと思うと、寂しさ混じりの嫉妬を感じもするのでした2011/01/13

コットン

2
映画好きお三方(淀川、蓮實、山田)の楽しい対談。(日本の20世紀最大の映画解説者:淀川おじさんが映画の楽しさを教えてくれた。)2012/04/07

halow

1
批評的な発言はほとんどなくて、本当に3人が思い出話をしているだけなのだが、何せこの3人なので思い出話だけでも十分勉強になる。今みたいになんでも記録として残る時代とは違って、戦前の映画事情(スターの当時の評判や、活弁の話ぶり)を知るには人の記憶に頼るしかない。蓮實や山田が淀川にひたすら喋らせようとするのは、この対話の意義をそこに見出していたからなのかと思う。2022/04/17

pudonsha

1
淀川さんの記憶力がすごい。2016/07/19

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