内容説明
茶懐石の老舗の主人というだけでなく、家庭料理の普及に貢献した料理人がつづる実用エッセイ集。六十余年にわたって見つづけてきた茶懐石、食器、風物、そして家庭料理のあり方や作り方を、体験をとおして語ってくれます。
目次
わかみず(新春)
しろざけ(早春)
よざくら(春)
くんぷう(初夏)
うちみず(夏)
すずかぜ(初秋)
こうよう(晩秋)
あわゆき(冬)
かおみせ(師走)
お料理かるた
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
8
自分で本を買いためるようになると、本が自分の本棚の中をどんどん通り過ぎていきますよね。すぐ売ってしまうものもあればただ肥やしになっている本もある中で、ボロボロになるまで読んでもまだ面白い本があるじゃないですか。自分にとってはこの本です。何度読んでも発見があります。辻さん深いっす。2015/08/21
miwapicco
1
職食の友にちょこちょこ、ようやく読了ー。大変に上品な語り口、昔は便利な調理器具がないのに、驚くべき手間暇で丁寧に仕事してることが分かります。そして日本人が大切にしていたこと、今は失われている大事なことがしみじみ沁みる。2016/01/26
bunca
0
懐石だったり昔の調理道具だったり、なじみのないことが当たり前のように書き進められているので、戸惑うところもあるが、丁寧な作業、材料や料理背景に対する造詣の深さは素晴らしい2023/12/05