出版社内容情報
流離の地、須磨・明石からの帰京にはじまり、政界の中枢にのぼりつめる三十九歳の春まで――。絵巻の伝統技法を取り入れて描く光源氏の栄耀栄華。
内容説明
謫居の地、須磨明石から帰京した光源氏は、理想の邸「六条院」を拠りどころとして異例の早さで政界をのぼりつめてゆく―。正確な考証を礎に独自の解釈を織り交ぜながら描く長谷川源氏。平成九年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てつのすけ
31
この当時の文化や風習を知っていなければ、物語を深く理解するのは難しいように思う。しかし、少しずつではあるが、なんとなく内容をわかってきたような気がする。2020/01/19
活字の旅遊人
27
「澪標」から「梅枝」まで。六条院御殿は男の浪漫か?そこで繰り広げられる日々のバトルも、なんとも儚い物語に仕立て上げているところが凄いのか。光源氏の衰え知らず、紫の上の堪え忍びには改めて感嘆。光源氏の言い訳には、みんな納得してるのかね?玉鬘はかぐや姫みたいだなあ。2021/04/15
更紗蝦
14
絵柄が絵柄なので、近江の君と末摘花が極端なギャグキャラのように感じず、この点は好感が持てます。私はこの二人は「他の女性キャラクターの引き立て役」ではなく「男の思い通りにならない女」(=男の身勝手さに対する皮肉)という解釈なので(政治の道具として連れてこられた近江の君は政略結婚には利用できず、末摘花は容姿を除いて「男の理想」を極端に具現化したキャラです)、ただ笑いをとることだけが役割ではないと思っています。2015/03/05
あんさん
13
中巻は澪標〜梅枝まで。明石から都へ戻った源氏の権勢とその息子世代の恋愛。華やかな貴公子の物語だったのが、やがて、人生ままならぬ女性たちの哀れさが滲むようになってきた。引き続き下巻へ。2024/11/10
らっそ
9
年を経て、出世するにつれ、イケズに成っているようにしか見えない光源氏。捉え方、読み方が間違っているのか?2022/06/01
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