出版社内容情報
イザナキ・イザナミの国生み、天の石屋戸、八俣の大蛇、因幡の素兎、海幸彦と山幸彦――。昔話としてなじみの深い神話、寓話をビジュアルに再現する。
内容説明
イザナキ・イザナミの国生み、天の石屋戸、スサノヲの大蛇退治、因幡の素兎、大国主の国譲り、海幸彦と山幸彦―。昔話としてなじみの深い神話、寓話がちりばめられた日本最古の書物がビジュアルに蘇る。平成九年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Vakira
55
石森章太郎さんの日本の歴史シリーズとは別シリーズ。古事記は歴史ではないもんね。有名な須佐之男命の八岐大蛇退治、稲葉の白兎、大国主命の大火傷の話、海彦・山彦の物語等々は古事記の中の神の物語だった。古事記に登場する神は非常に多く、覚えられないのでこの本で読むのが丁度良い。2019/10/09
けいご
54
日本の始まりはギリシャ神話の如く謎でありながらもエンターテイメント的で非常に面白い!と思える一冊です★日本の始まりを知る良いキッカケにもなるのではないか思います★7世紀以前から伝わる話が一体何処から何処までが本当の事なのかはさておき、それらのエンターテイメント性の強い物語を苗床として成長してきた日本は物語として味わい深いな〜と思いましたwいやほんとw面白い国だな〜w日本に生まれてよかった★2021/11/19
forest rise field
46
古事記の知識はほぼ無かったが、分かりやすかった。日本という国がどうやって生まれたのか?神話の世界とはいえ、神武天皇までうまく繋げて今があるのだなと思った。ヤマタノオロチに因幡の白兎、天孫降臨に猿田彦の道案内、断片的な知識が繋がった。ただ神様のややこしい名前だけはワケわからなくなりますね。2021/06/14
てつのすけ
46
学生のときに歴史の授業で「古事記」という言葉は習ったが、内容は知らなかった。 おそらくマンガでなければ、読んでも理解できなかったと思うが、神様の名前が複雑すぎてマンガでも理解するのが難しかった。2020/01/12
@nk
43
古事記の上巻を、かの石ノ森章太郎が描く。男性優位の香り、そしてキワドイ表現も目につくが、原典から生じているところが大きいのだろう。五輪会長騒動があったため、やはり過敏にならざるを得ない。あとがきで著者が楽しみながらやれたと言うように、いつか親しんだ物語はここから生じたのだなあと、漫画ならではの、読みながら時を越えた答え合わせをするような感覚だった。/古事記に関するものを昨秋に読み、また別の関連ものを手にしたいと思っていた。序文は後世に書き足された、海外諸国の説話をモチーフとした、などの諸説はあるものの、⇒2021/02/23