内容説明
カトリックの司祭、ユング研究家、外国紙の特派員…と、いくつもの顔をもつスイス人文学者、トマス・インモース。1951年から在住しつづけるなかで、その眼にうつった「日本」とは?ユング心理学をとおして神道祭儀や古典芸能の意味を発見し、詩人の心をもって日本と自らの過去に触れる。異文化間における「理解」と「誤解」の問題を真摯に論じあう白熱の対話。
目次
1 西の国、東の国(トマス・インモースという人物;ユング研究家の誕生;日本文化との出会い)
2 化石の国、日本(日本文化の特色;能、その世界性)
3 誤解とコミュニケーション(異文化間の理解と誤解;誤解は克服できるか;宗教的伝統のこと)
4 異郷で生きる(選択と犠牲;自分自身への旅)