感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
99
五木寛之氏が戯曲用に書いた蓮如さんの話。39才からの話なので、先日読んだ同作者が書かれた小学校高学年向けの話の方が、蓮如上人の一生を知るにはわかりやすかったように思う。2016/03/27
ehirano1
79
#乾いた人の心こそ激しく燃え上がるもの。#力あることは悪いことではない。それをどう使うかが大切なのだ。#煩悩あればこそ信ずれば救いあり。#酒にはこれを忘憂の名あり。#仏教の本質は母性的なもの。#『往生』というのは『誕生』という意味。#自力は父性的なもの、他力は母性的なもの。2021/03/16
それいゆ
75
当然のことですが、親鸞と重なってきて同一人物の話を読んでいるような気もちになりました。戯曲なので分量が少なく蓮如の人となりのごく一部を表現しているだけですが、それでも蓮如の衝撃の半生は十分伝わってきます。山田洋次監督による映画化は実現していないと思うのですが、「蓮如」の映像化を切望しています。人間をテーマとした壮大な物語となると思います。これまでに映画化された「親鸞」もぜひ一度観てみたいです。2015/10/24
ehirano1
74
『・・・“うれしや!”“ありがたや!という呟きが心の底から湧いてくる。この呟きこそが真の念仏。念仏するのは常にその喜び思い起こせよと。我が口を借りて念仏させる弥陀からの贈り物・・・(p767)』。なるほどねぇ。西洋の「祈り」もそういうことなのでしょうか?2021/10/29
ehirano1
68
#他力の信仰は『すがる=身を任せる』『たのむ=抱きとめられる』ということ。#母親の文化というのは、一緒に泣く非合理な文化。#母と子の問題はフィジカルな問題であると同時に、大きな、むしろ形而上学的なもの。2020/03/08